「気づけばクローゼットがパンパン…」「着たい服がすぐに見つからない!」なんてお悩み、ありませんか?毎日使うクローゼットだからこそ、スッキリと使いやすく保ちたいものですよね。でも、いざ片付けようと思っても、どこから手をつけていいか分からなかったり、一度はキレイになってもすぐにリバウンドしてしまったり…。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
この記事では、特定の商品や収納グッズを一切紹介することなく、純粋に「クローゼットを片付けるための考え方とテクニック」に焦点を当てて、徹底的に解説していきます。おすすめ商品のランキングや便利な収納アイテムの紹介はありません。その代わり、どんなクローゼットにも応用できる、本質的な片付けのコツと収納のアイデアだけを詰め込みました。この記事を読み終える頃には、「なんだ、片付けって意外とシンプルかも!」と思っていただけるはずです。さあ、あなたも散らからないクローゼットを目指して、一緒に一歩を踏み出してみませんか?
まずは現状把握から!クローゼット片付けの第一歩
本格的な片付けを始める前に、まずは「準備運動」が必要です。いきなり収納テクニックを試すのではなく、自分のクローゼットが今どんな状態で、なぜ散らかってしまうのかを客観的に見つめ直すことが、成功への一番の近道なんですよ。
なぜ私のクローゼットは散らかるの?原因を探ってみよう
クローゼットがごちゃごちゃになってしまうのには、必ず原因があります。人によって原因は様々ですが、代表的なものをいくつか挙げてみましょう。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてくださいね。
- そもそもモノの量が多すぎる:クローゼットの収納キャパシティを明らかに超える量の服や小物を持っている。新しい服を買っても、古い服を手放さないため、どんどん増え続けてしまう。
- モノの定位置が決まっていない:どこに何があるか把握できていない。そのため、空いているスペースにとりあえず詰め込んでしまい、雪だるま式に散らかっていく。
- 一時的な「ちょい置き」が常態化している:一度着ただけですぐに洗濯しない服や、部屋着などをクローゼットの床やハンガーに無造作に置いてしまい、それが溜まっていく。
- 衣替えが面倒で、季節外の服が混在している:夏なのに冬物のコートが一番手前にあったり、その逆だったり。着たい服を探すのに時間がかかり、探しているうちにごちゃごちゃになる。
- 収納方法が自分に合っていない:例えば、たたむのが苦手なのに、たたむ収納ばかりを採用している。自分の性格やライフスタイルに合わない方法は、長続きしません。
どうでしょう?「あ、これ私のことかも…」と思い当たる節はありましたか?原因が分かれば、対策も立てやすくなります。まずは自分のクローゼットの「クセ」を知ることが、片付けのスタートラインです。
勇気を出して!クローゼットの中身を全部出してみよう
原因を考えたら、次はいよいよ実践です。少し大変に聞こえるかもしれませんが、クローゼットの中に入っているものを、一度すべて出してみましょう。これを「全出し」と呼びます。「え、全部出すの?面倒くさい…」と思いますよね。分かります。でも、この一手間が後々の作業を劇的に楽にしてくれるんです。
なぜ全出しが重要なのでしょうか?それは、自分がどれだけの量の服やバッグ、小物を持っているのかを、視覚的に、物理的に把握するためです。クローゼットの中に詰め込まれている状態では、「まあ、そこそこ持ってるかな」くらいにしか認識できません。しかし、実際にすべてを部屋に広げてみると、「こんなに持ってたの!?」と衝撃を受ける人がほとんどです。この「衝撃」が、「よし、本気で片付けよう!」という強いモチベーションにつながるのです。
全出しをする際のポイントは以下の通りです。
- まとまった時間を確保する:中途半端に始めると、部屋が散らかったまま一日を終えることになりかねません。「この土日の午前中は片付けに集中する!」など、あらかじめスケジュールを立てておきましょう。
- 作業スペースを確保する:出した服を広げるためのスペースが必要です。ベッドの上や、リビングの床など、なるべく広い場所を確保しましょう。床が汚れないように、レジャーシートなどを敷いておくと安心です。
- 必要なモノを準備する:ゴミ袋や、一時的に服を分けるための紙袋や段ボール箱、掃除機や雑巾などを用意しておくと、作業がスムーズに進みます。
さあ、準備はできましたか?クローゼットの扉を開けて、あなたの持っているすべてのアイテムと向き合ってみましょう。これは、過去の自分と未来の自分をつなぐ、大切な儀式のようなものですよ。
「いる・いらない」を判断する!後悔しない仕分け術
クローゼットから全てのモノを出したら、次はいよいよ「仕分け」の作業です。これが片付けの山場と言っても過言ではありません。ここでは、後で「あぁ、あれを捨てなければよかった…」と後悔しないための、自分なりの基準を見つける方法を学んでいきましょう。
仕分けの黄金ルール「1年着ていない服は手放す」は本当?
片付けの本やブログでよく目にする「1年間袖を通さなかった服は手放しましょう」というルール。これは非常に分かりやすく、強力な基準の一つです。日本の四季を考えれば、1年着なかったということは、どの季節にも出番がなかったということですからね。多くの場合、この基準は有効です。
しかし、このルールを絶対的なものとしてしまうと、苦しくなることもあります。例えば、こんなケースはどうでしょう。
- 友人の結婚式のために買ったドレス
- 特定のイベントでしか着ない趣味の服(スキーウェアなど)
- 今は着られないけど、とても思い入れのある服
これらは1年以上着ていなくても、あなたにとって「必要な服」かもしれません。大切なのは、ルールを鵜呑みにするのではなく、「なぜ、この1年間着なかったんだろう?」と、その理由を自分自身に問いかけることです。
着なかった理由が「サイズが合わなくなった」「デザインが今の自分には若すぎる(あるいは地味すぎる)」「着心地が悪くて、つい他の服を選んでしまう」といったネガティブなものであれば、手放すことを検討すべきサインです。一方で、「着る機会がなかっただけ」で、服自体は気に入っていて、次の機会にはぜひ着たいと思えるなら、それは「いる服」と判断して良いでしょう。ルールはあくまで目安。最終的な判断基準は、あなた自身の心の中にあります。
心が決まらない…迷ったときの判断基準リスト
「いる」にも「いらない」にも分けられず、どうしても判断に迷ってしまう服ってありますよね。「高かったし…」「いつか痩せたら着られるかも…」「まだキレイだし…」そんな思いが頭をよぎります。そんなときは、一度立ち止まって、その服を手に取り、自分にいくつか質問をしてみてください。
- それを着て、今の自分が心から「ときめく」か?
- それを着ている自分を、好きだと思えるか?
- 今の自分の年齢やライフスタイルに合っているか?
- 来週、友人と会うときに、それを着ていきたいと思うか?
- お手入れが面倒だと感じていないか?(クリーニング必須、アイロンがけが大変など)
- 全く同じものがお店にあったら、今の自分はお金を出して買うか?
これらの質問に「YES」と答えられないのであれば、それはもう、あなたのクローゼットに居場所はないのかもしれません。特に最後の質問、「今のお金でまた買うか?」は効果的です。過去にいくらで買ったかは関係ありません。「今の自分」にとって価値があるかどうかが重要なのです。「いつか」や「もしかしたら」のために、大切なクローゼットのスペースを使い続けるのは、もったいないことだと思いませんか?
サヨナラだけが方法じゃない!上手な手放し方
「いらない」と判断したモノたち。これをただゴミ袋に入れるのは、少し心が痛みますよね。でも、手放し方は「捨てる」だけではありません。様々な方法があるので、自分に合ったやり方を選んでみましょう。
主な手放し方の選択肢
| 方法 | メリット | デメリット |
| 売る(フリマアプリ、リサイクルショップなど) | 臨時収入になる可能性がある。誰かにまた使ってもらえる。 | 出品や梱包、発送の手間がかかる。必ず売れるとは限らない。 |
| 譲る(友人、知人など) | 喜んでもらえる可能性が高い。手軽に手放せる。 | 相手の好みに合わない場合もある。お礼などに気を使うことも。 |
| 寄付する(支援団体など) | 社会貢献につながる。罪悪感なく手放せる。 | 寄付できる品目に制限がある。送料が自己負担の場合も。 |
| リメイクする | 新しいモノに生まれ変わらせる楽しみがある。 | 手間と技術が必要。結局使わないままになることも。 |
| 捨てる(資源ごみ、可燃ごみなど) | 最も手っ取り早く、確実に手放せる。 | 罪悪感を感じやすい。環境への負荷も。 |
どの方法が良いかは、あなたの時間的、精神的な余裕や、手放すモノの状態によって変わります。「まだキレイなブランド服はフリマアプリで」「少し着古したTシャツは掃除用にカットして」「思い入れのある服は、写真を撮ってから感謝して手放す」というように、柔軟に使い分けるのがおすすめです。大切なのは、モノを最後まで大切に扱い、気持ちよくお別れをすること。そうすることで、不思議と片付け全体がポジティブなものに感じられるようになりますよ。
収納の基本原則!使いやすいクローゼットの作り方
さあ、持ち物の厳選が終わったら、いよいよ収納です!ここでの目標は、ただ詰め込むことではありません。「どこに何があるか一目で分かり、使いたいものがサッと取り出せて、楽にしまえる」そんなストレスフリーなクローゼットを作ること。そのための3つの基本原則をご紹介します。
ゾーニングで「住所」を決めよう!もう迷子にさせない
リバウンドしないクローゼット作りの鍵は、すべてのモノに「住所」を決めてあげること、つまり「ゾーニング」です。郵便物が住所に届けられるように、服や小物も決まった場所に戻す習慣をつければ、散らかりようがありません。ゾーニングにはいくつかの切り口があります。
使用頻度で分ける
これが最も基本的で効果的なゾーニングです。クローゼット全体を、大きく3つのエリアに分けて考えます。
- ゴールデンゾーン(一等地):目線の高さから腰の高さまでの、最も出し入れしやすいエリア。ここには、今シーズンによく着る「一軍」の服を収納します。仕事着や普段着など、あなたのスタメンたちです。
- セカンドゾーン(二等地):ゴールデンゾーンの上段や下段、少し手を伸ばしたりかがんだりする必要があるエリア。ここには、たまに着る「二軍」の服(おしゃれ着や少し季節がずれる服など)や、使用頻度が中程度のバッグなどを置きます。
- オフゾーン(三等地):天袋などの最も高い場所や、クローゼットの奥深くなど、出し入れがしにくいエリア。ここには、シーズンオフの衣類や冠婚葬祭用のアイテム、思い出の品など、年に数回しか使わないものを収納します。
アイテムの種類で分ける
使用頻度で分けた各ゾーンの中で、さらにアイテム別にグループ分けをします。例えば、ゴールデンゾーンの中でも「トップスはここ」「ボトムスはここ」「ワンピースはここ」といった具合です。こうすることで、「今日のコーディネートを考えよう」と思ったときに、あちこち探す必要がなくなり、非常に効率的です。
人や用途で分ける
家族でクローゼットを共有している場合は、「パパのエリア」「ママのエリア」「子供のエリア」と人別に分けるのが基本です。また、一人で使っている場合でも、「仕事用」「プライベート用」「スポーツ用」など、生活シーンに合わせてエリアを分けると、服選びがさらにスムーズになります。
「吊るす」と「たたむ」を賢く使い分けよう
衣類の収納方法は、大きく分けて「ハンガーにかけて吊るす収納」と、「たたんで引き出しや棚に置く収納」の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、衣類の種類によって向き不向きがあります。両方の特性を理解して、上手に使い分けることが大切です。
「吊るす収納」と「たたむ収納」の比較
| 吊るす収納 | たたむ収納 | |
| メリット | シワになりにくい。一覧性が高く、服を選びやすい。出し入れが楽。 | 省スペースで多くの服を収納できる。伸びやすい素材の型崩れを防げる。 |
| デメリット | 収納できる枚数が限られる。ニットなど伸びやすい素材は型崩れしやすい。 | たたむ手間がかかる。下に埋もれた服が見つけにくい・取り出しにくい。シワになりやすい。 |
| 向いている衣類 | コート、ジャケット、ワンピース、スーツ、シワになりやすいブラウスやシャツ、スカート | Tシャツ、カットソー、ジーンズ、スウェット、ニットやセーター類 |
基本的には、シワになると困るものや、たたむのが面倒なアウター類は「吊るす」、シワが気になりにくく、柔らかい素材のものは「たたむ」と覚えると良いでしょう。たたむのが苦手な人は、無理せず吊るす収納の割合を増やすなど、自分の性格に合わせてバランスを調整するのが長続きのコツですよ。
クローゼットの空間を120%活用するテクニック
クローゼットのスペースは限られています。その限られた空間を隅々まで有効活用するための、基本的な考え方をご紹介します。特別な収納グッズがなくても、考え方次第で収納力はアップします。
「壁面」を意識する
クローゼットの扉の裏や、側面の壁は、意外と見過ごされがちなスペースです。ここにフックを取り付ければ、ベルトやストール、よく使うネックレスなどを引っ掛けておく「見せる収納」スペースに早変わりします。ただし、ごちゃごちゃと吊るしすぎると扉が閉まらなくなったり、見た目が悪くなったりするので、厳選した数点に留めるのがポイントです。
「奥行き」を攻略する
特に押し入れタイプのクローゼットは奥行きが深いことが多く、奥のものが取り出しにくくなりがちです。この奥行きを上手に使うには、手前と奥で役割を分けるのが基本。例えば、手前には今シーズンの服を、奥にはシーズンオフの服を収納ケースに入れて置く、といった形です。奥のものを楽に取り出すために、キャスター付きの台や収納ケースを利用するのも賢い方法です。
ハンガー下の「デッドスペース」を見逃さない
コートやワンピースなどを吊るすと、その下にぽっかりとスペースが空いていませんか?ここは絶好の収納スペースです。高さの低い引き出しケースやボックスを置けば、たたむ衣類や下着、靴下などを収納できます。丈の短いジャケットやシャツなどを吊るしているエリアであれば、その下にもう一本突っ張り棒を追加して、二段のハンガースペースを作ることも可能です。このように、空間を立体的に捉えることが、収納力を上げる秘訣です。
アイテム別!具体的な収納アイデア集
収納の基本原則がわかったところで、次はアイテム別に、より具体的な収納のコツを見ていきましょう。ほんの少しの工夫で、見た目も使いやすさも格段にアップしますよ。
トップス(Tシャツ、ブラウス、ニット)のたたみ方と収納法
クローゼットの中で最も数が多いであろうトップス類。これらをどう制するかが、クローゼット全体の印象を左右します。
基本のたたみ方
Tシャツやニットは、たたんで「立てて収納」するのが基本です。重ねて収納すると、下のものが取り出しにくく、雪崩の原因になります。立てる収納のための基本のたたみ方は、まず仕上がりの高さを決め、次に横幅を揃えることです。
- 服の裏側を上にして広げます。
- 収納したい引き出しやボックスの深さに合わせて、裾を少し折り返します。(これが仕上がりの高さになります)
- 片方の袖を、中心に向かって折ります。このとき、はみ出た袖は折り返して長方形になるようにします。
- もう片方も同じように折ります。これで、きれいな長方形ができました。
- あとは、下から三つ折り、または四つ折りにすれば完成です。自立するくらいの固さになるように調整しましょう。
このたたみ方の良いところは、すべての服を同じ大きさに揃えられること。引き出しを開けたときに、同じサイズの服がずらりと並んでいると、とても気持ちが良いですよ。
収納のコツ
たたんだトップスは、引き出しや収納ボックスに「立てて」並べていきます。本棚に本を並べるイメージですね。このとき、色の薄いものから濃いものへ、というようにグラデーションになるように並べると、見た目が美しいだけでなく、探している服が見つけやすくなるというメリットもあります。
ボトムス(パンツ、スカート)をスッキリ見せる収納術
パンツやスカートは、素材や形によって吊るすか、たたむかを選びましょう。
吊るす場合
センタープレスが入っているスラックスや、シワになりやすい素材のスカートは、吊るす収納が適しています。パンツを吊るす際は、ピンチでウエスト部分を挟むタイプや、バーに二つ折りでかけるタイプなど、ハンガーにも様々な形状があります。自分の持っているボトムスの種類に合わせて、統一感のあるハンガーを選ぶとスッキリ見えます。ポイントは、ハンガーの向きを揃えること。これだけで、一気にプロっぽい見た目になりますよ。
たたむ・丸める場合
ジーンズやチノパンなど、シワが気にならないカジュアルなパンツは、たたんだり丸めたりして収納することも可能です。丸める収納は、引き出しの中で場所を取らず、どこに何があるか分かりやすいのがメリット。ショップのディスプレイのように、くるくると丸めて立てて収納してみましょう。
アウター(コート、ジャケット)のかさばり対策
冬物のコートやダウンジャケットは、クローゼットの中で最も場所を取るアイテムです。特にシーズンオフの間の保管方法が重要になります。
シーズンオフの保管
長期間着ないアウターは、クリーニングに出して汚れをしっかり落としてから保管するのが鉄則です。食べこぼしや皮脂汚れが残っていると、虫食いやカビの原因になります。クリーニングから返ってきたら、ビニールのカバーは必ず外しましょう。通気性が悪く、湿気がこもる原因になります。不織布などの通気性の良いカバーにかけ替えて、クローゼットの「オフゾーン(三等地)」へ。ぎゅうぎゅうに詰め込まず、少しゆとりを持たせて保管するのが、型崩れを防ぐコツです。
圧縮袋の賢い使い方
かさばるダウンジャケットやスキーウェアなどには、圧縮袋が便利です。しかし、使いすぎには注意が必要。羽毛などの天然素材は、圧縮しすぎると品質が落ちてしまう可能性があります。また、一度圧縮すると元のふんわり感に戻りにくいことも。圧縮するのは、どうしてもスペースがない場合の最終手段と考え、圧縮率を7~8割程度に抑える、完全にシーズンオフのものだけに使う、などの工夫をしましょう。
バッグ・帽子の型崩れを防ぐ保管方法
お気に入りのバッグや帽子、適当に置いていませんか?型崩れさせずに長く愛用するためには、保管方法にも気を配りたいものです。
バッグの保管
バッグは、中に詰め物をして形を整えてから保管するのが基本です。購入時に入っていたアンコ(詰め物)があればそれを使いますが、なければ丸めた新聞紙やタオルでもOK。長期間使わない場合は、不織布の袋に入れてホコリを防ぎましょう。収納方法は、棚に置くのが最も型崩れしにくいですが、スペースがなければS字フックなどを使って吊るす方法も。ただし、持ち手が伸びてしまう可能性があるので、中に荷物を入れたまま吊るすのは絶対にやめましょう。
帽子の保管
帽子も基本は平置きがベストです。特に型崩れしやすいハット類は、箱に入れるか、頭の部分に詰め物をして棚の上に置きましょう。キャップなどのカジュアルなものは、フックを使って壁面に吊るして見せる収納にするのもおしゃれですね。
ネクタイ・ベルト・ストールなど小物の整理術
細々としていて、ごちゃごちゃになりがちなファッション小物。これらは専用のスペースを決めて、一箇所にまとめるのが鉄則です。
引き出しの中に収納する場合は、仕切り板や小さな箱を使って、一つ一つのアイテムに個室を作ってあげると、絡まったり迷子になったりするのを防げます。ネクタイやベルトは、くるくると丸めて収納するとコンパクトになります。ストールやスカーフは、ふんわりと畳んで立てて収納すると、シワになりにくく選びやすいですよ。吊るすスペースがあるなら、専用のハンガーやすべりにくいハンガーに複数本まとめてかけるのも良いでしょう。ポイントは、パッと見て全体を把握できるようにすることです。
キレイをキープ!リバウンドしないための習慣
せっかく頑張って片付けたクローゼット。このスッキリした状態を、できるだけ長く維持したいですよね。そのためには、日々のちょっとした習慣が大切になってきます。「頑張って維持する」のではなく、「自然とキレイな状態が続く」仕組みを作ってしまいましょう!
鉄の掟!「1つ買ったら、1つ手放す」
クローゼットが再びモノで溢れかえるのを防ぐ、最もシンプルで効果的なルールがこれです。新しいシャツを1枚買ったら、クローゼットの中から着ていないシャツを1枚選んで手放す。新しいバッグを買ったら、使っていないバッグを1つ手放す。これを徹底するだけで、クローゼット内のモノの総量を一定に保つことができます。
このルールを習慣にすると、買い物をするときの意識も変わってきます。「これを買ったら、どれを手放そうかな?」と考えるようになるため、衝動買いが減り、本当に気に入ったもの、長く使えるものを吟味して選ぶようになるという嬉しい効果も。最初は意識しないと難しいかもしれませんが、慣れてくると「クローゼットの入居審査」のようで、意外と楽しくなってきますよ。
「衣替え」は最高の見直しチャンス!
年に2回、多くの人が行う「衣替え」。これは単に季節の服を入れ替える作業ではありません。クローゼットの中身を強制的に見直す絶好の機会なのです。シーズンオフの服をしまう前、新しいシーズンの服を出す前に、必ず「いる・いらない」のチェックを行いましょう。
- しまう前のチェック:「このシーズン、結局一度も着なかったな」という服はありませんか?その服を、また来年まで1年間もクローゼットの貴重なスペースで保管し続けますか?答えが「ノー」なら、それが手放すタイミングです。
- 出す前のチェック:「さあ、今年もこの服を着るぞ!」とワクワクしますか?それとも、「うーん、なんだか去年の気分とは違うな…」と感じますか?久しぶりに再会した服たちは、新鮮な目で判断できるはずです。
衣替えのタイミングでこの見直しを習慣化すれば、大掛かりな片付けをする必要がなくなり、常に厳選されたお気に入りの服だけがクローゼットにある状態をキープできます。
散らかりの芽を摘む!「ちょい置き」防止の仕組みづくり
クローゼットがリバウンドする最大の原因の一つが、「ちょい置き」です。一度着たけれど、まだ洗濯はしないセーターやジーンズ。パジャマや部屋着。これらの「行き場のない服」たちが、椅子の上やベッドの隅、そしてクローゼットの床に山を作っていくのです。
この問題を解決するには、「ちょい置きする服のための一時保管場所」を正式に作ってあげるのが効果的です。例えば、クローゼットの隅に、おしゃれなカゴや布製のボックスを一つ置きます。そして、「一度着た服は、ここに入れる」というルールを決めるのです。ポイントは、このボックスを「ちょい置きの終着駅」にしないこと。週末になったら中身を空にして、洗濯するか、クローゼットの定位置に戻す、というリセット作業を必ず行いましょう。この仕組みがあるだけで、部屋の散らかりが劇的に改善されますよ。
クローゼットの環境を整えよう!衣類を長持ちさせる秘訣
クローゼットは、ただ衣類をしまっておく箱ではありません。あなたの大切な衣類を、良い状態で保管するための「家」です。そのためには、クローゼット内の環境を整えることも非常に重要。湿気や害虫、ホコリから衣類を守るための、基本的な知識を身につけましょう。
湿気対策はマスト!カビや嫌なニオイを防ぐ方法
日本の気候は湿気が多く、特に梅雨の時期や冬の結露シーズンは、クローゼットの中がジメジメしがち。湿気は、カビの発生や嫌なニオイの元になるだけでなく、衣類の繊維を傷める原因にもなります。
基本は「換気」と「詰め込みすぎない」こと
最も簡単で効果的な湿気対策は、定期的にクローゼットの扉を開けて、空気を入れ替えることです。天気の良い乾燥した日に、数時間扉を開けっ放しにしておくだけでも効果があります。扇風機でクローゼット内に風を送るのも良いでしょう。また、衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んでいると、空気の通り道がなくなり、湿気がこもりやすくなります。ハンガーとハンガーの間には、手のひらが入るくらいの隙間をあけるのが理想です。「腹八分目」の収納を心がけることが、湿気対策の第一歩です。
湿気取りアイテムの活用
市販の除湿剤を置くのも有効な手段です。置くタイプや吊るすタイプなど様々な形状がありますが、湿気は下に溜まりやすい性質があるので、クローゼットの床の隅などに置くと効率的です。また、重曹を空き瓶や布袋に入れて置いておくのも、簡易的な除湿・消臭アイテムとして活用できます。ただし、これらのアイテムは効果が永久に続くわけではないので、定期的な交換を忘れないようにしましょう。
虫さんお断り!大切な衣類を害虫から守るには?
ウールやカシミヤ、シルクといった動物性の天然繊維は、衣類を食べる害虫(ヒメカツオブシムシなど)の大好物です。お気に入りのセーターに穴が開いていた…なんて悲劇を防ぐために、しっかり対策をしましょう。
防虫剤の正しい使い方
防虫剤は、その成分が空気より重いという性質を理解して使うことが重要です。つまり、防虫剤は衣類の上に置くのが正解。ハンガーパイプに吊るすタイプのものが効果的なのはこのためです。引き出しに入れる場合は、衣類の一番上に置きましょう。また、種類の違う防虫剤を混ぜて使うと、化学反応を起こしてシミの原因になることがあるので、必ず一種類に統一してください。そして何より大切なのが、パッケージに記載されている有効期限を守ること。期限が切れた防虫剤は、もはやただのプラスチックの塊です。衣替えのタイミングで新しいものに交換する習慣をつけましょう。
虫を寄せ付けない環境づくり
害虫は、ホコリや食べこぼし、皮脂などの汚れも好みます。衣類を長期間保管する前には、必ず洗濯やクリーニングで汚れを落とすことが、最大の防虫対策になります。また、ラベンダーやローズマリーなどのハーブの香りには、虫が嫌う成分が含まれていると言われています。サシェ(香り袋)にしてクローゼットに吊るしておけば、リラックス効果も得られて一石二鳥ですね。
意外と溜まる!ホコリ対策とこまめな掃除
密閉されているように見えるクローゼットですが、衣類から出る繊維くずなどで、意外とホコリが溜まりやすい場所です。ホコリはダニの温床にもなります。
月に一度でも良いので、クローゼットの床や棚の上を掃除機やハンディワイパーで掃除する習慣をつけましょう。特に、ハンガーパイプの上はホコリが積もりやすいポイントなので、忘れずに。長期間着ない礼服や季節外のアウターには、不織布の衣類カバーをかけておくと、ホコリから守ることができます。このひと手間が、いざ着ようと思ったときに「ホコリっぽい…」となるのを防いでくれます。
ウォークイン?押し入れ?クローゼットのタイプ別お悩み解決!
「クローゼット」と一言で言っても、その形や大きさは様々です。ここでは、代表的なクローゼットのタイプ別に、ありがちなお悩みとその解決のヒントをご紹介します。自分の家のクローゼットに当てはめて考えてみてくださいね。
【ウォークインクローゼット(WIC)】広さを持て余しがち問題
収納力が高く、中で着替えもできるウォークインクローゼットは憧れの存在。しかし、広いがゆえに、かえってスペースを上手く使えず、ただの物置状態になってしまうことも少なくありません。
「動線」を最優先に考える
ウォークインクローゼットで最も重要なのは、人がスムーズに通れる動線を確保することです。最低でも60cm程度の通路幅がないと、モノの出し入れがしにくく、奥のものが死蔵品になってしまいます。まず、クローゼットの入り口から奥まで、まっすぐな動線を確保しましょう。その動線の両側に、使用頻度に応じた収納スペースを配置していくのが基本のレイアウトです。
角の「デッドスペース」を攻略する
L字型やコの字型にハンガーパイプが設置されている場合、必ず「角」の部分が生まれます。ここはハンガー同士がぶつかり、非常に使いにくいデッドスペースになりがちです。この角の部分には、無理にハンガーをかけようとせず、使用頻度の低いものを置くスペースとして割り切るのが賢明です。例えば、キャリーケースや扇風機などの季節家電、思い出の品を入れた箱などを置く場所にしましょう。あるいは、丈の短い衣類を吊るすエリアなら、角の下にコーナーラックを置くのも良いアイデアです。
【押し入れタイプ】魔の「奥行き」をどう活かすか問題
和室などによく見られる押し入れは、布団を収納するために作られているため、非常に奥行きが深いのが特徴です。これをクローゼットとして使う場合、この奥行きが最大の敵にも味方にもなります。
「前後分割」で奥行きを使い切る
押し入れの奥行きを攻略する基本は、手前と奥でスペースを分割して考えることです。例えば、キャスター付きのハンガーラックや収納棚を手前に置き、その奥にはシーズンオフの衣類を入れた収納ケースや、使用頻度の低いものを置きます。こうすることで、手前のラックを動かせば、奥のものも簡単に出し入れできます。奥行きのある引き出しケースを使う場合は、中に仕切りを入れて、手前にはよく使うもの、奥にはストックなどを入れると良いでしょう。
「上下分割」で空間を無駄なく使う
押し入れは通常、中段で上下に分かれています。この高さを活かさない手はありません。上段にはハンガーパイプ(突っ張り棒タイプなど)を取り付けて、吊るす収納スペースに。下段には引き出しケースやボックスを並べて、たたむ衣類や小物を収納する、というように立体的に空間を使いましょう。下段に重いものを、上段に軽いものを収納するのが、安全に使うための基本です。
【奥行きが浅いタイプ】収納力不足をどう補うか問題
マンションなどによく見られる、奥行きが45cm程度の浅いクローゼット。スーツやコートを普通に掛けると、扉に袖が挟まってしまったり、無理やり閉めてシワになったりしがちです。
ハンガーの向きを「正面」に変える
奥行きが浅いクローゼットでは、ハンガーを横向きにかけるのが難しい場合があります。その場合は、ハンガーを正面向きにかけるという発想の転換が必要です。突っ張り棒を奥と手前に2本設置し、そこにハンガーを前後に渡すようにかける、あるいは、壁から手前に向かって伸びるタイプのハンガーラックを利用すると、省スペースで衣類を収納できます。この方法なら、衣類が扉に当たることもありません。
「扉の裏」も貴重な収納スペース
収納量が限られているからこそ、あらゆるスペースを有効活用しましょう。特に、扉の裏は絶好の小物収納スペースです。フックを取り付けて、ベルトや帽子、エコバッグなどを吊るしたり、薄型のウォールポケットを取り付けて、アクセサリーや靴下などを収納したり。限られたスペースを最大限に活かす工夫が、使いやすさの鍵となります。
まとめ:自分らしいクローゼットで、毎日をちょっと快適に
ここまで、クローゼットの片付けから収納、環境維持まで、様々な角度からお役立ち情報をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?たくさんのテクニックをご紹介しましたが、一番大切なのは、すべてを完璧にやろうとしないことです。
片付けや収納は、あなたの毎日をより快適に、より楽しくするための「手段」であって、「目的」ではありません。SNSで見るような、モデルルームさながらの美しいクローゼットを目指す必要はないのです。少し散らかっていても、あなた自身が「どこに何があるか分かっていて、不便を感じていない」のであれば、それはあなたにとっての「正解」のクローゼットです。
この記事でご紹介した数々のヒントの中から、「これならできそう!」「これは自分の家に合っているかも」と思えるものを、まずは一つか二つ、試してみてください。たたむのが好きなら、たたみ方を極めてみる。コーディネートを考えるのが好きなら、お店のようにディスプレイしてみる。あなたの性格やライフスタイルに合った方法を見つけ、楽しみながら取り組むことが、リバウンドしない一番の秘訣です。
スッキリと片付いたクローゼットは、毎朝の服選びを楽しくし、時間にゆとりを生み、そして「お気に入りのものだけに囲まれて暮らす」という心地よさを与えてくれます。さあ、あなたのクローゼットの扉を開けて、理想の暮らしへの第一歩を踏み出してみましょう!

