毎日使うものだからこそ、なんとなく選んでしまって後悔したくない「敷布団」。でも、種類が多すぎて何が自分に合うのか、さっぱりわからない…なんて方も多いのではないでしょうか?
この記事では、特定の商品は一切紹介しません。そのかわり、あなたにぴったりの一枚を見つけるための知識、そして大切な敷布団を長持ちさせるためのお手入れ方法まで、敷布団に関するお役立ち情報だけを、これでもか!というくらい詰め込みました。
これを読めば、もう敷布団選びで迷うことはありません。快適な睡眠を手に入れるための第一歩、一緒に踏み出しましょう!
敷布団選びの前に知っておきたい基礎知識
まずは基本の「き」。敷布団がどんなもので、どんな役割を持っているのかを知ることから始めましょう。マットレスとの違いや、敷布団の構造がわかると、選ぶときの視点がグッと変わってきますよ。
敷布団の役割とは?マットレスとの違い
敷布団の主な役割は、大きく分けて3つあります。
- 体を支える(支持性):睡眠中の体をしっかりと支え、自然な寝姿勢を保つ役割です。これが合わないと、体の不調につながることも。
- 保温性:床からの冷気をシャットアウトし、体温を保ってくれます。特に冬場は重要ですね。
- 吸湿・放湿性:人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。その汗を吸収し、日中に放出する役割も担っています。
では、よく比較されるマットレスとの違いは何でしょうか?一番大きな違いは、「使い方」と「厚み」です。
敷布団は、基本的に畳やフローリングの上に直接敷いて使うことを想定して作られています。そのため、毎日の上げ下ろしがしやすいように、ある程度軽く、折りたためるものが主流です。一枚で使うことを前提としているため、適度な厚みとクッション性があります。
一方、マットレスはベッドフレームの上に乗せて使うのが基本。分厚くて重く、折りたためないものがほとんどです。その分、体圧分散性や耐久性に特化したものが多くなっています。
どちらが良い・悪いというわけではなく、日本の住環境やライフスタイルに合わせて進化してきたのが敷布団、ベッド文化から生まれたのがマットレス、と考えるとわかりやすいですね。
敷布団の構造と各部の名称
敷布団は、一見するとただの布とわたの塊に見えますが、実はいくつかのパーツで構成されています。
- 側生地(がわきじ):敷布団の一番外側、直接肌に触れることもある部分です。素材によって肌触りや通気性が変わります。
- 中わた(なかわた):側生地の内側に入っている、クッションの役割を果たす部分です。いわゆる「詰め物」ですね。木綿や羊毛、ポリエステルなど様々な素材があり、寝心地を最も左右する重要なパーツです。
- 中芯(なかしん):敷布団の中心に入っている、体をしっかりと支えるための芯材です。しっかりとした寝心地の敷布団には、この中芯が入っていることが多いです。ポリエステルを固めたものや、ウレタンフォームなどが使われます。中芯のない、中わただけの敷布団もあります。
これらのパーツがどんな素材でできているかによって、敷布団の寝心地や機能、価格が大きく変わってくるんです。
敷布団のサイズ展開
敷布団を選ぶ際には、サイズ確認も忘れずに行いましょう。一般的なサイズは以下の通りです。メーカーによって多少の誤差はありますので、あくまで目安として考えてくださいね。
| サイズ名 | 一般的な寸法(横×縦) | 使用人数の目安 |
| シングル | 約100cm × 200~210cm | 1人用 |
| セミダブル | 約120cm × 200~210cm | ゆったり使いたい1人用 |
| ダブル | 約140cm × 200~210cm | 2人用 |
| クイーン | 約160cm × 200~210cm | ゆったり使いたい2人用・親子用 |
| キング | 約180cm × 200~210cm | さらにゆったり使いたい2人用・親子用 |
一人で寝るならシングルサイズが基本ですが、体格のいい方や、寝返りをよく打つ方はセミダブルを選ぶとゆったり眠れます。二人で寝る場合はダブルサイズが一般的ですが、お互いの眠りを妨げないよう、シングルサイズを2枚並べて使うという選択肢も人気ですよ。
後悔しない敷布団の選び方【完全ガイド】
さあ、ここからが本番です!膨大な種類の敷布団の中から、自分にぴったりの一枚を見つけ出すための具体的なチェックポイントを解説していきます。少し長くなりますが、ここをしっかり押さえれば、きっと満足のいくお買い物ができるはずです。
最重要ポイント!中わた(詰め物)の種類と特徴
敷布団の寝心地、機能性、価格のほとんどは、この中わた(詰め物)で決まると言っても過言ではありません。それぞれの素材のメリット・デメリットをしっかり理解しましょう。
木綿(コットン)
昔ながらの「お布団」といえば、この木綿わた。天然素材ならではの優しさがあります。
- メリット:吸湿性に非常に優れていて、睡眠中の汗をしっかり吸い取ってくれます。保温性も高く、冬はあたたか。天日干しをすると、湿気を放出してふっくら感が回復する「打ち直し」ができるのも大きな特徴です。
- デメリット:吸った湿気を放出しにくいので、干すのが大変。かなり重く、干す作業は一苦労です。また、長く使うとわたが偏ってヘタりやすいという点もあります。
羊毛(ウール)
セーターなどでおなじみの羊毛も、敷布団の素材として非常に優秀です。
- メリット:最大の特徴は、吸湿性と放湿性の両方に優れていること。湿気を吸ってもジメジメしにくく、サラッとした寝心地を保ちやすいです。保温性も高く、冬は暖かく夏は爽やか。弾力性があり、ヘタりにくいのも嬉しいポイント。
- デメリット:木綿に比べると価格が高めになる傾向があります。また、動物性繊維なので、保管状況によっては虫食いの心配も。
ポリエステル(化学繊維)
現在、最も多く流通しているのがこのポリエステルわたです。機能性も様々です。
- メリット:とにかく軽くて扱いやすいのが魅力。価格も手頃なものが多く、ホコリが出にくいのでアレルギーが気になる方にも選ばれやすいです。繊維が水を吸わないため、家庭で丸洗いできるウォッシャブルタイプが多いのも特徴です。
- デメリット:吸湿性が低いため、寝汗が多い人はムレを感じやすいかもしれません。また、弾力性がなくなりやすく、ヘタるのが早い傾向にあります。
真綿(シルク)
蚕の繭から作られる高級素材。一度は使ってみたい、憧れの素材かもしれません。
- メリット:軽くてしなやかで、体に優しくフィットします。吸湿性・放湿性は羊毛以上に優れていると言われ、常に快適な状態を保ちます。保温性も抜群です。
- デメリット:なんといっても非常に高価なこと。そして、とてもデリケートな素材なので、水洗いはできず、お手入れには細心の注意が必要です。
ウレタンフォーム
マットレスの素材として有名ですが、敷布団の中芯や中材としてもよく使われます。大きく分けて「低反発」と「高反発」があります。
- 低反発ウレタン:ゆっくりと沈み込み、体にフィットするのが特徴。体圧を分散させる効果が期待できますが、体が沈み込みすぎるため寝返りが打ちにくいと感じる人も。通気性があまり良くなく、温度によって硬さが変わりやすいという性質もあります。
- 高反発ウレタン:反発力が高く、体をしっかりと支えてくれるのが特徴。寝返りが打ちやすく、体圧分散性にも優れています。通気性を高めた加工がされているものも多いです。
素材ごとの特徴まとめ表
ここまで紹介した素材の特徴を一覧表にまとめてみました。自分の重視するポイントと照らし合わせてみてください。
| 素材 | 寝心地 | 重さ | 保温性 | 吸湿・放湿性 | 耐久性 | 価格帯 | お手入れ |
| 木綿 | ふっくら・しっかり | 重い | 高い | 吸湿性◎・放湿性△ | ヘタりやすい | 手頃~ | こまめな天日干しが必要 |
| 羊毛 | 弾力・さっぱり | 普通 | 高い | 吸湿性◎・放湿性◎ | ヘタりにくい | やや高め~ | 陰干し・短時間の日干し |
| ポリエステル | 軽い・ふわふわ | 軽い | 普通 | 吸湿性△・放湿性◎ | ヘタりやすい | 手頃~ | 丸洗いできるものが多い |
| ウレタン | フィット感・しっかり | 軽い~普通 | 普通 | △(加工による) | 製品による | 手頃~高価 | 陰干し(水洗い不可が多い) |
寝心地を左右する「硬さ」と「体圧分散性」
中わたの素材と並んで重要なのが、敷布団の「硬さ」です。これは個人の好みも大きいですが、快適な睡眠のための基本的な考え方があります。
自分に合った硬さの見つけ方
理想的な寝姿勢は、リラックスして立った時の背骨のS字カーブが、そのまま横になった時も保たれている状態と言われています。
- 柔らかすぎる敷布団の場合:お尻など体の重い部分が沈み込みすぎて、腰に負担がかかりやすくなります。寝返りも打ちにくくなります。
- 硬すぎる敷布団の場合:腰や背中が浮いてしまい、肩やお尻など体の出っ張った部分に体重が集中してしまいます。これも不調の原因につながることがあります。
つまり、「適度な硬さで、体をしっかり支えつつ、体の凹凸に合わせてフィットしてくれる」敷布団が理想的です。寝てみて、腰が沈み込みすぎないか、逆に浮いてしまっていないかを確認するのがポイントです。朝起きた時に特定の場所に不調を感じる場合は、敷布団の硬さが合っていないサインかもしれません。
体圧分散性とは?
体圧分散性とは、その名の通り、体にかかる圧力(体圧)を一点に集中させずに、体全体にバランスよく分散させる性能のことです。体圧分散性が高い敷布団は、特定の部分への負担を和らげ、よりリラックスした状態で眠りやすくなります。
特に、腰や肩、お尻など、出っ張っていて圧力がかかりやすい部分の負担を軽減してくれます。ウレタン素材や、多層構造の敷布団などは、この体圧分散性をうたっているものが多いです。
厚みと底付き感の関係
「せっかく敷布団を買ったのに、寝てみたら床の硬さが伝わってきて体が痛い…」これが「底付き感」です。これを防ぐためには、敷布団の「厚み」が重要になります。
一般的に、一枚で使う敷布団の場合、厚みが8cm~10cm程度あると底付き感を感じにくいと言われています。ただし、これは中わたの種類や密度によっても変わります。
例えば、同じ厚みでも、ふんわりしたポリエステルわただけのものより、中に固わたなどの中芯が入っている方が底付き感は出にくいです。特に、フローリングの上で直接使う場合や、体重がしっかりある方は、十分な厚みがあるか、中芯が入っているかをチェックすることをおすすめします。
見落としがち?側生地の素材もチェック
ついつい中わたにばかり目が行きがちですが、直接肌に触れることもある側生地も意外と大切です。
- 綿(コットン):肌触りがよく、吸湿性に優れています。最も一般的な素材です。
- ポリエステル:サラッとしていて乾きやすいのが特徴。シワになりにくいというメリットもあります。
- 麻(リネン):夏向けの素材として人気。通気性と吸湿・発散性に優れ、ひんやりとした肌触りが特徴です。
直接肌に触れるのが気になる方は、敷きパッドやシーツを使うのが前提なので、そこまで神経質になる必要はありません。ただ、側生地の素材によっても布団全体の通気性や耐久性が変わってくることは覚えておくと良いでしょう。
清潔さを保つための機能性
毎日使うものだから、衛生面も気になりますよね。最近は、清潔さを保つための様々な加工が施された敷布団が増えています。
防ダニ加工
高温多湿な日本では、ダニは気になる存在。ダニは人のフケやアカをエサにして繁殖します。防ダニ加工には、主に2つのタイプがあります。
- 薬剤を使用するタイプ:ダニを寄せ付けない薬剤をわたに練り込んだり、生地に塗布したりするものです。
- 高密度生地を使用するタイプ:物理的にダニが布団の内部に侵入できないように、非常に目の細かい生地で側生地を作るものです。
アレルギーが気になる方は、こうした加工が施されているかチェックしてみるのも一つの手です。
抗菌・防臭加工
寝汗や皮脂をエサに雑菌が繁殖すると、嫌なニオイの原因になります。抗菌・防臭加工は、この雑菌の繁殖を抑えることで、ニオイの発生を防ぐ効果が期待できるものです。特に汗をかきやすい方や、ニオイが気になる方におすすめの機能です。
吸湿・速乾性
これも清潔さに関わる重要なポイント。睡眠中の汗を素早く吸い取り、素早く乾かしてくれる素材は、布団の中をジメジメさせず、カビや雑菌の繁殖を抑えることにつながります。羊毛や、吸湿性を高めたポリエステル素材などがこの機能に優れています。
洗えるかどうか(ウォッシャブル)
「敷布団を丸ごと水洗いしたい!」というニーズに応え、家庭の洗濯機やコインランドリーで洗える敷布団も増えています。主に中わたがポリエステルのものが多いです。
洗える敷布団を選ぶ際は、必ず洗濯表示を確認し、自宅の洗濯機の容量で洗えるか、乾燥は可能かなどを事前にチェックすることが大切です。
敷布団を長持ちさせる!正しい使い方とお手入れ方法
お気に入りの敷布団を見つけたら、できるだけ長く、気持ちよく使いたいですよね。そのためには、日頃のお手入れが欠かせません。ちょっとした心がけで、敷布団の寿命は大きく変わりますよ。
毎日のちょっとした習慣
まずは、毎日できる簡単なことから始めましょう。
- 起きたら掛け布団をめくっておく:起きてすぐに布団を畳んでしまうと、寝ている間にかいた汗の湿気が布団の中にこもってしまいます。まずは掛け布団をめくって、1時間ほど放置し、敷布団にこもった湿気を逃がしてあげましょう。
- 敷きっぱなしは絶対にNG!:いわゆる「万年床」は、敷布団にとって最悪の環境です。敷布団と床の間に湿気がたまり、カビやダニの温床になってしまいます。面倒でも、毎日きちんとたたんで収納するか、せめて壁に立てかけるなどして、布団の裏側にも空気が触れるようにしましょう。
天日干しの正しいやり方
「お日様の匂い」がするふかふかの布団は気持ちいいですよね。天日干しは、湿気を飛ばし、ふっくら感を回復させるための基本のお手入れです。
天日干しの頻度と時間
素材によって適切な頻度は異なります。
- 木綿(コットン):湿気を吸いやすいので、できれば週に1~2回。
- ポリエステル:湿気はこもりにくいですが、ふっくら感を保つために週に1回程度。
- 羊毛(ウール):放湿性が高いので、頻繁な天日干しは不要です。逆に長時間干すと生地を傷めることがあるので、月に2~3回、風通しの良い日陰で干すか、ごく短時間の日干しに留めましょう。
干す時間帯は、空気が乾燥している午前10時から午後3時頃がベスト。片面1~2時間ずつ、両面を均等に干すのが理想です。
天日干しの効果
天日干しには、湿気を飛ばすだけでなく、太陽の紫外線による殺菌効果も期待できます。これにより、雑菌の繁殖を抑え、ニオイを防ぐことにもつながります。
布団たたきは必要?
パンパン!と景気良く布団を叩きたくなりますが、実は強く叩くのはNGです。強く叩くと、中わたの繊維がちぎれてしまい、布団の寿命を縮める原因になります。また、ダニの死骸やフンが細かくなって表面に浮き出てきてしまい、吸い込みやすくなるという説もあります。
布団たたきを使うなら、表面のホコリをなでるように、優しく払う程度にしましょう。
布団乾燥機の活用法
「マンションだから干す場所がない」「梅雨や花粉の季節で外に干せない」という方も多いでしょう。そんな時に大活躍するのが布団乾燥機です。
布団乾燥機は、温風を布団の中に送り込むことで、天日干しと同じように湿気を飛ばし、ふかふかの状態にしてくれます。天候に左右されず、室内で手軽にできるのが最大のメリット。ダニは高温と乾燥に弱いので、多くの布団乾燥機に搭載されている「ダニ対策モード」を使えば、ダニ対策としても非常に有効です。
敷布団の収納方法
毎日布団を上げ下ろしする場合、収納場所の環境も大切です。押し入れに収納する際は、湿気がこもらないように一工夫しましょう。
- すのこを敷く:押し入れの床や壁にすのこを置くことで、空気の通り道ができ、湿気がたまるのを防ぎます。
- 詰め込みすぎない:ぎゅうぎゅうに詰め込むと、空気の流れが悪くなります。少し余裕を持たせて収納しましょう。
- 除湿剤を活用する:押し入れの中に除湿剤を置いておくのも効果的です。
敷布団のクリーニングとコインランドリー
長年使っていると、どうしても汗や皮脂の汚れが蓄積してきます。そんな時は、プロの力を借りるのも一つの方法です。
専門業者に依頼する(クリーニング)
布団専門のクリーニングサービスでは、家庭ではできない丸洗いをしてくれます。専用の大きな洗濯機と乾燥機で、中わたの奥の汚れや汗、ダニの死骸やフンまで洗い流してくれます。料金はかかりますが、数年に一度、リフレッシュのために利用するのもおすすめです。
コインランドリーで洗う
前述の通り、ウォッシャブルタイプの敷布団であれば、コインランドリーの大型洗濯機・乾燥機を利用して自分で洗うこともできます。利用する際は、必ず敷布団の洗濯表示を確認し、「洗濯機OK」「タンブル乾燥OK」の表示があることを確かめてください。中わたが偏らないように、洗濯ネットに入れたり、縛ったりするなどの工夫が必要な場合もあります。
敷布団の寿命と買い替えのサイン
どんなに大切に使っていても、敷布団には寿命があります。素材ごとのおおよその寿命の目安は以下の通りです。
- 木綿:約3年(打ち直しで回復可能)
- 羊毛:約5年
- ポリエステル:約3年
- ウレタン:約5~8年(密度による)
ただし、これはあくまで目安。以下のような買い替えのサインが出てきたら、寿命と考えて良いでしょう。
- ヘタって元に戻らない:干してもふっくら感が戻らず、全体的に薄っぺらくなってしまった。
- 底付き感がある:寝ると床の硬さを感じるようになった。
- 寝心地が悪くなった:以前より寝つきが悪くなったり、朝起きた時に体の不調を感じたりする。
- 汚れやニオイがとれない:クリーニングしても、シミやニオイが気になる。
快適な睡眠は健康の基本です。買い替えのサインを見逃さず、適切なタイミングで新しい敷布団を検討しましょう。
敷布団と合わせて使いたい快眠アイテム
敷布団単体でももちろん使えますが、いくつかのアイテムを組み合わせることで、さらに快適性がアップし、敷布団本体も長持ちさせることができます。
敷きパッドの役割と選び方
敷布団の上に敷いて使うシーツ状の寝具です。敷きパッドを使うことには、たくさんのメリットがあります。
- 汚れ防止:寝汗や皮脂が敷布団本体に直接付着するのを防ぎます。敷きパッドはシーツよりも手軽に洗濯できるので、清潔を保ちやすいです。
- 寝心地の調整:「敷布団が少し硬すぎるな」と感じる時に、ふんわりした敷きパッドを敷くことで寝心地を微調整できます。
- 温度調整:季節に合わせた素材を選ぶことで、一年中快適に眠れます。夏はひんやりとした接触冷感素材や、吸湿性の高い綿や麻のものを。冬はあたたかい吸湿発熱素材や、マイクロファイバー、フランネルといった起毛素材がおすすめです。
除湿シートの活用
特にフローリングに直接敷布団を敷いている方や、湿気が気になる方にはぜひ使ってほしいアイテムです。敷布団と床(または、すのこ)の間に敷くことで、布団の裏側にたまる湿気をぐんぐん吸収してくれます。
これにより、敷布団のカビの発生を強力に防ぐことができます。シートが湿気を吸うと色が変わってお知らせしてくれるタイプもあり、干すタイミングがわかりやすいので便利です。
マットレスとの併用
「敷布団一枚だと、どうしても底付き感が気になる…」という場合は、アンダーマットレスとの併用もおすすめです。これはベッド用の分厚いものではなく、厚さ3~5cm程度の三つ折りできるタイプのウレタンマットレスです。
フローリングや畳の上にまずアンダーマットレスを敷き、その上に敷布団を重ねて使います。マットレスが床からの硬さを遮断し、体をしっかり支え、上の敷布団が寝心地や肌触りを調整するという役割分担です。それぞれの良いところを活かした、快適な寝心地が期待できます。
敷布団に関するよくある質問(Q&A)
最後に、敷布団選びや使い方に関して、よく寄せられる質問にお答えします。
Q. フローリングに直接敷いても大丈夫?
A. 可能ですが、カビ対策が必須です。フローリングは畳と違って湿気を吸ってくれないため、敷きっぱなしにすると敷布団の裏側と床の間に湿気がこもり、あっという間にカビが生えてしまいます。対策として、以下のいずれか、または両方を行うことを強くおすすめします。
- すのこを敷く:敷布団と床の間に空気の層を作ることで、湿気を逃します。
- 除湿シートを敷く:湿気を直接吸収してくれます。
そして、何よりも毎日の上げ下ろしを心がけてください。
Q. 腰に負担がかかりにくい敷布団ってどんなもの?
A. 一概に「これ」とは言えませんが、ポイントは「適度な硬さ」と「寝返りのしやすさ」です。柔らかすぎて腰が「く」の字に沈み込むものや、硬すぎて腰と敷布団の間に隙間ができてしまうものは、腰に負担がかかりやすいと言われています。
体をしっかり支え、自然な寝姿勢を保てる適度な硬さがあり、スムーズに寝返りが打てるものが望ましいです。高反発ウレタンの中芯が入っているものや、体圧分散性をうたった多層構造の敷布団などが選択肢になるでしょう。
Q. 赤ちゃんや子供用の敷布団の選び方は?
A. 安全性を第一に考えましょう。赤ちゃんは骨が未発達なため、体が沈み込まない硬めの敷布団が適しています。柔らかい布団は、うつぶせになった際に窒息の危険性も指摘されています。また、非常に汗をかきやすいので、吸湿性の良い素材(綿など)で、丸洗いできるものが衛生的でおすすめです。サイズはベビーベッドに合うものや、専用のベビー布団セットを選びましょう。
Q. アレルギー体質の場合、どんな敷布団がいい?
A. ホコリが出にくく、ダニ対策がしやすいものがおすすめです。天然繊維の木綿や羊毛は、どうしても細かい繊維のくず(ホコリ)が出やすいです。その点、ポリエステルなどの化学繊維は繊維が長く切れにくいため、ホコリが出にくいという特徴があります。
また、記事中で紹介したような「防ダニ加工」が施されたものや、ダニが侵入できない「高密度生地」を使用したものが選択肢になります。そして何より、こまめに干したり、布団クリーナーをかけたり、洗えるものは定期的に洗濯したりと、アレルゲンを減らすためのお手入れをしっかり行うことが大切です。
Q. 古い敷布団の処分方法は?
A. いくつか方法がありますので、お住まいの地域のルールを確認しましょう。
- 自治体の粗大ゴミとして出す:最も一般的な方法です。お住まいの自治体のホームページなどで料金や申し込み方法を確認し、指定された日時に指定された場所に出します。
- 不用品回収業者に依頼する:他の不用品とまとめて処分したい場合などに便利です。ただし、中には高額な請求をする悪質な業者もいるので、業者選びは慎重に行いましょう。
- 寝具店の引き取りサービスを利用する:新しい布団を購入する際に、古い布団を有料または無料で引き取ってくれるサービスを行っているお店もあります。購入前に確認してみると良いでしょう。
まとめ
とても長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます!
敷布団は、人生の約3分の1を共に過ごす大切なパートナーです。中わたの素材、硬さ、厚み、機能性など、選ぶためのポイントはたくさんありますが、一番大切なのは「あなたが快適に眠れるかどうか」です。
この記事でご紹介した知識を参考に、ご自身のライフスタイルや体格、好みに合った敷布団のイメージを膨らませてみてください。そして、自分にぴったりの一枚を見つけたら、ぜひ愛情を込めてお手入れをしてあげてください。正しくお手入れすれば、敷布団はきっと長くあなたの快適な睡眠を支えてくれるはずです。
この記事が、あなたの敷布団選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。皆さんが、自分史上最高の敷布団に出会えることを心から願っています。

