「部屋の雰囲気を少し変えたいな」「愛用の椅子が汚れてきたけど、買い替えるのはもったいない…」そんな風に感じたことはありませんか?そんなとき、とっても手軽にお部屋の印象をガラリと変え、大切な椅子を守ってくれる便利なアイテムが「イスカバー」です。
イスカバーと聞くと、なんだか昔ながらのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、最近はデザインも素材も機能も、驚くほど進化しているんですよ。季節や気分に合わせて洋服を着替えるように、椅子もおしゃれに着せ替えてみませんか?
この記事では、特定の商品をおすすめするのではなく、純粋に「イスカバー選びで失敗しないための知識」や「もっとイスカバーを活用するためのヒント」を、あますところなくお伝えしていきます。どんなイスカバーがあるの?どうやって選べばいいの?お手入れはどうする?そんな疑問を一つひとつ解決していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
この記事を読み終わる頃には、きっとあなたもイスカバーの魅力に気づき、自分にぴったりの「理想のイスカバー」を見つけるためのヒントを得られるはずです!
イスカバーを選ぶ前に!まずは自宅のイスをチェックしよう
さあ、イスカバーを探しに行こう!と、その前に。一番大切な準備があります。それは、「自宅のイスをよーく観察して、サイズを正確に測ること」です。これをしっかりやっておかないと、「せっかく買ったのにサイズが合わなかった…」なんて悲しい事態になりかねません。まずは、あなたの相棒であるイスと、じっくり向き合う時間を作りましょう。
イスの形状を確認するポイント
ひとくちに「椅子」と言っても、その形は本当にさまざま。イスカバーも、それぞれの形状に合わせて作られています。まずは、ご自宅の椅子がどんなタイプか、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 椅子の種類は?
ダイニングチェア、オフィスで使うような事務椅子、リビングでくつろぐための座椅子、スツールなど、椅子の基本的な用途によって形状が大きく異なります。
- 背もたれの形は?
背もたれが高い「ハイバック」タイプか、低い「ローバック」タイプか。また、背もたれと座面が一体になっているのか、分かれている「セパレート」タイプなのかも重要なポイントです。
- 座面の形は?
座面は四角いですか?それとも丸いですか?角が丸いタイプなど、細かい形状も確認しておくと、よりフィットするカバーを見つけやすくなります。
- 肘掛け(アームレスト)の有無は?
肘掛けがあると、ないものでは必要なカバーの形が全く違います。肘掛けまで覆うタイプのカバーなのか、それとも肘掛け部分は出せるようになっているのか、イメージしながら確認しましょう。
- 脚の形は?
あまり関係ないように思えるかもしれませんが、脚のデザインによっては、フルカバータイプの裾のデザインと合わないことも。特にデザイン性の高い椅子の場合は、脚のデザインも考慮しておくと良いでしょう。
正確なサイズの測り方
イスの形状を把握したら、次はメジャーの出番です!面倒くさがらずに、以下の箇所を正確に測っておきましょう。このひと手間が、後悔しないイスカバー選びにつながります。
| 測定箇所 | 測り方のポイント |
| 背もたれの高さ | 座面の付け根から、背もたれの一番高いところまでを測ります。 |
| 背もたれの幅 | 背もたれの一番広い部分の横幅を測ります。 |
| 座面の幅 | 座面の一番広い部分の横幅を測ります。手前側と奥側で幅が違う場合は、両方測っておくとより確実です。 |
| 座面の奥行き | 座面の前端から、背もたれの付け根までを測ります。 |
| 座面の厚み | 座面の厚みを測ります。特に座面だけのカバーを探す場合に重要です。 |
| 肘掛けの高さ・幅 | 肘掛けがある場合は、その高さや幅も測っておくと、カバーが対応しているか判断しやすくなります。 |
| 床から座面までの高さ | フルカバータイプを選ぶ際に、裾の長さが合うかどうかの参考になります。 |
測るときのコツは、メジャーをピンと張ること。たるんでいると、数センチの誤差が出てしまいます。また、測った数値は忘れないように、イスの簡単なイラストと一緒にメモしておくと、後から見返したときに分かりやすいですよ。スマホでイスの写真を撮って、そこにサイズを書き込むのも便利ですね!
イスカバーの種類と特徴を知ろう
さあ、イスの計測が終わったらいよいよイスカバー選びです!イスカバーには、形状や素材、機能によってたくさんの種類があります。それぞれの特徴を知って、あなたの目的やライフスタイルにぴったりの一枚を見つけましょう。
形状で選ぶ
まずは、どこまで椅子を覆いたいか、見た目の好みで形状を選んでみましょう。代表的なタイプをご紹介します。
フルカバータイプ
椅子全体をすっぽりと覆う、最も一般的なタイプです。最大のメリットは、まるで椅子を買い替えたかのように、印象を劇的に変えられること。古くなった椅子の傷や汚れを完全に隠したい場合や、お部屋のイメージを一新したい場合にぴったりです。伸縮性の高いストレッチ素材のものが多く、比較的いろいろな形の椅子に対応しやすいのも嬉しいポイント。ただし、椅子全体のデザインが見えなくなってしまうので、特徴的なデザインの椅子にはもったいないかもしれません。
座面カバータイプ
座る部分だけを覆う、お手軽なタイプです。一番汚れやすい座面だけをピンポイントで保護できるのが魅力。取り付けも簡単で、洗濯もしやすいので、小さなお子様がいるご家庭や、ダイニングチェアでの食べこぼしが気になる方におすすめです。椅子のデザインを活かしつつ、座面だけを保護・イメージチェンジしたい場合に最適。価格も手頃なものが多いので、洗い替え用にいくつか揃えておくのも良いですね。
背もたれカバータイプ
背もたれ部分だけにかけるタイプです。あまり一般的ではありませんが、デザインのアクセントとして使ったり、壁に背もたれが当たって傷つくのを防いだりする目的で使われます。座面カバーと組み合わせて、自分だけのコーディネートを楽しむのも面白いかもしれません。
ストレッチタイプ
ぐーんと伸びる伸縮性のある生地で作られたカバーのこと。フルカバータイプの多くがこのストレッチタイプです。最大のメリットは、なんといってもそのフィット感!多少のサイズの違いや、少し変わった形の椅子でも、生地が伸びてきれいにフィットしてくれます。「うちの椅子、ちょっと形が特殊かも…」と心配な方でも、まず検討してみる価値のあるタイプです。生地が伸びる分、取り付けも比較的楽ちんです。
椅子脚カバー(おまけ)
厳密にはイスカバーとは少し違いますが、セットで考えたいのが「椅子脚カバー」です。椅子の脚に履かせる靴下のようなもので、床の傷防止や、椅子を引くときの「ギーギー」という音を軽減してくれます。イスカバーでお部屋の雰囲気を変えるなら、ぜひ足元のおしゃれと保護も一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
素材で選ぶ
イスカバーの印象や機能性を大きく左右するのが「素材」です。肌触りや見た目の雰囲気、お手入れのしやすさなどを考えて、お気に入りの素材を見つけてくださいね。
綿(コットン)
肌触りが良く、ナチュラルな風合いが魅力の定番素材です。通気性や吸湿性に優れているので、一年を通して快適に使えます。サラッとした肌触りは、素肌で触れることの多いダイニングチェアなどにもぴったり。化学繊維が苦手な方や、自然素材にこだわりたい方におすすめです。ただし、シワになりやすかったり、洗濯で少し縮むことがある点は心に留めておきましょう。
麻(リネン)
シャリ感のある独特の風合いと、優れた通気性が特徴の素材です。熱を逃がしやすく、水分を素早く発散させるので、特に夏場には最高の使い心地。使い込むほどに柔らかく、風合いが増していくのも魅力です。ナチュラルで涼しげな雰囲気を演出したいなら、リネン素材がおすすめです。ただし、綿よりもシワになりやすいという特徴もあります。そのシワ感も「味」として楽しむのがおしゃれですね。
ポリエステル
現在、イスカバーの素材として最も多く使われているのがポリエステルです。最大のメリットは、耐久性が高く、シワになりにくく、乾きやすいこと。お手入れがとっても楽なので、普段使いに最適です。発色も良く、さまざまな色や柄の製品が見つかります。価格も比較的手頃なものが多く、初めてイスカバーを買う方にも挑戦しやすい素材です。ただし、吸湿性が低いので、夏場は少し蒸れを感じることがあるかもしれません。
合成皮革(PUレザー)
本物の革のような高級感と、手入れのしやすさを両立した素材です。モダンでシックな雰囲気や、ヴィンテージ感のあるお部屋にぴったり。最大のメリットは、水分や汚れに強いこと。飲み物をこぼしてもサッと拭き取れるので、ダイニングチェアにも安心して使えます。ただし、通気性があまり良くないため、長時間座っていると蒸れることがあります。また、経年劣化で表面がポロポロと剥がれてくることがある点も知っておきましょう。
ジャカード織り
プリントではなく、糸を織り込むことで模様を作り出す生地です。柄に立体感と高級感があり、お部屋をグッと格上げしてくれます。生地自体に厚みと重厚感があり、耐久性にも優れています。クラシック、エレガント、アンティークといったテイストがお好きな方には特におすすめ。少し凝ったデザインを探しているなら、ジャカード織りのカバーをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ボア・フリース
冬の寒い季節にぴったりの、暖かな素材です。ふわふわ、もこもことした肌触りは、座るたびに幸せな気分にさせてくれます。見た目にも暖かみがあるので、お部屋の冬支度として取り入れるのに最適。保温性が高いので、暖房の節約にも少し貢献してくれるかもしれません。ただし、ホコリやゴミが絡みつきやすいので、こまめなブラッシングなどのお手入れが必要です。
機能性で選ぶ
見た目や素材だけでなく、「あったら嬉しい機能」で選ぶのも賢い方法です。あなたのライフスタイルに合わせて、必要な機能がついているかチェックしてみましょう。
防水・撥水加工
生地の表面で水を弾いてくれる加工です。うっかり飲み物をこぼしてしまっても、すぐに拭き取ればシミになりにくいのが最大のメリット。特に、小さなお子様やペットがいるご家庭、ダイニングチェアで使う場合には、ぜひ検討したい機能です。「あーっ!」という悲劇を未然に防いでくれる、心強い味方になってくれますよ。
防汚加工
汚れがつきにくく、ついてしまっても落ちやすいように施された加工です。撥水機能と似ていますが、こちらは油汚れなど、水以外の汚れにも対応している場合があります。食事の際のケチャップの飛び散りや、子供のクレヨンの落書きなど、日常のさまざまな「うっかり」から椅子を守ってくれます。
抗菌・防臭加工
雑菌の繁殖を抑え、気になるニオイの発生を防ぐ加工です。毎日使う椅子は、汗や皮脂、食べこぼしなどで、見えない雑菌が繁殖しやすい場所。特に、梅雨の時期や夏場など、湿気が多い季節には嬉しい機能です。衛生面を重視したい方や、ニオイに敏感な方におすすめです。
洗濯機で洗えるか(ウォッシャブル)
ご家庭の洗濯機で丸洗いできるかどうかは、お手入れのしやすさを左右する超重要ポイントです。「ウォッシャブル」「洗濯機OK」などの表示があるか、必ず確認しましょう。特に汚れやすいダイニングチェアのカバーなどは、気軽にジャブジャブ洗えるものが断然便利です。クリーニングに出す手間とコストを考えれば、ウォッシャブルであることは大きなメリットになります。
お部屋の雰囲気に合わせたイスカバーの選び方
イスカバーは、お部屋の印象を左右する重要なインテリアアイテム。機能性や素材も大切ですが、やっぱり見た目もおしゃれにこだわりたいですよね。ここでは、お部屋の雰囲気に合わせてイスカバーを選ぶための、カラーコーディネートのヒントをご紹介します。
インテリアテイスト別カラー・柄の選び方
あなたのお部屋はどんなテイストですか?目指す雰囲気に合わせて、色や柄を選んでみましょう。
ナチュラルテイスト
木の温もりや自然素材を活かしたナチュラルテイストのお部屋には、アースカラー(ベージュ、アイボリー、ブラウン、グリーンなど)がしっくり馴染みます。素材の風合いが活きる生成り色のコットンやリネンもぴったり。柄物を取り入れるなら、リーフ柄やボタニカル柄など、植物をモチーフにしたものがおすすめです。派手さよりも、優しく心地よい空間作りを意識しましょう。
北欧テイスト
シンプルで機能的、かつ温かみのある北欧テイスト。ベースカラーには、ライトグレーやペールブルー、白などの明るくクリーンな色が似合います。そこに、アクセントとしてマスタードイエローやフォレストグリーンなどを加えるとおしゃれ度がアップします。柄は、大胆な幾何学模様や、動物・植物などをモチーフにした、遊び心のあるデザインが北欧らしさを演出してくれます。
モダンテイスト
生活感を抑えた、都会的でスタイリッシュなモダンテイスト。基本はモノトーン(白、黒、グレー)でまとめると、洗練された印象になります。素材は、無地のポリエステルや、光沢のあるサテン調のもの、あるいはピリッと引き締まる合成皮革などがおすすめです。柄は基本的に使わず、色と素材感で勝負するのがモダンテイストのコツです。
アンティーク・ヴィンテージテイスト
使い込まれたような風合いや、重厚感のあるアンティーク・ヴィンテージテイストには、深みのある色がマッチします。ボルドー、ダークブラウン、ネイビー、モスグリーンなどが雰囲気を出してくれます。素材は、立体感のあるジャカード織りや、ベロア、コーデュロイなどがおすすめ。柄は、クラシカルな花柄(ダマスク柄など)や、ペイズリー柄などが空間に深みを与えてくれます。
ポップ・カラフルテイスト
見ているだけで元気が出るような、明るく楽しいポップテイスト。色の組み合わせにルールはありません!オレンジ、イエロー、レッド、ブルーなど、好きな色を大胆に取り入れてみましょう。椅子ごとに違う色のカバーをかけるのも楽しいアイデア。ドットやストライプ、キャラクターものなど、思いっきり遊び心のある柄を選ぶのが正解です。
色選びの基本テクニック
「センスに自信がない…」という方でも、いくつかの基本ルールを知っておけば、色の組み合わせで大きく失敗することはありません。
部屋のテーマカラーと合わせる
お部屋全体の統一感を出す、最も簡単な方法です。カーテンやラグ、ソファ、クッションなど、お部屋の中にある他の布製品と色を合わせる(または同系色でまとめる)と、空間がすっきりとまとまります。例えば、ブルーのカーテンを使っているなら、イスカバーもネイビーやライトブルーにするといった具合です。完全に同じ色でなくても、トーン(色の明るさや鮮やかさ)を合わせるだけでも、ぐっと統一感が出ますよ。
アクセントカラーとして使う
お部屋全体が白やベージュなどのベーシックカラーでまとまっているなら、イスカバーを「差し色(アクセントカラー)」として使うのが上級者テクニックです。例えば、モノトーンのお部屋に真っ赤なイスカバーを投入すれば、一気に空間が引き締まり、ドラマチックな印象になります。アクセントカラーは、お部屋全体の面積の5%~10%くらいが目安。イスカバーは、まさに差し色にぴったりのアイテムなんです。
季節感を演出する
イスカバーは、比較的気軽に取り替えられるのが魅力。洋服を衣替えするように、イスカバーも季節ごとに変えてみてはいかがでしょうか。
- 春:パステルカラー(ピンク、イエロー、ミントグリーンなど)や、明るい花柄で、ウキウキするような気分を。
- 夏:ブルーや白などの寒色系、リネンやコットン素材のカバーで、見た目も肌触りも涼やかに。
- 秋:ブラウン、テラコッタ、マスタードなど、こっくりとした暖色系で、落ち着いた温かみをプラス。
- 冬:ボルドーやダークグリーンなどの深みのある色や、ボア・フリースなどの暖か素材で、ぬくもりのある空間を演出。
季節ごとにカバーを変えるだけで、マンネリしがちなお部屋の雰囲気を手軽にリフレッシュできますよ。
イスカバーを上手に取り付けるコツと注意点
お気に入りのイスカバーが見つかったら、次は取り付けです。せっかくなら、シワなくピシッと、きれいに取り付けたいですよね。ちょっとしたコツを知っているだけで、仕上がりが格段に変わりますよ。
ストレッチタイプの取り付け方
伸縮性のあるストレッチタイプは、比較的取り付けが簡単ですが、きれいに見せるにはポイントがあります。
- まず、カバーの上下前後を確認します。タグが付いている方が後ろ側・下側になっていることが多いです。説明書があれば必ず確認しましょう。
- 背もたれの上から、ゆっくりと被せていきます。このとき、左右どちらかに偏らないように、均等に下ろしていくのがコツです。
- 次に、座面部分を覆います。ここでも、前後のバランスを見ながら、生地を均等に引っ張ります。
- 最後に、全体のシワを伸ばします。生地が余ってダブついている部分は、背もたれと座面の隙間や、肘掛けとの隙間にぐっと押し込みます。ヘラのようなものを使うとやりやすいですが、なければ定規や自分の手でもOK。この一手間で、まるでオーダーメイドのようなフィット感が生まれます。
- カバーのズレが気になる場合は、付属の固定棒(スポンジなど)があれば、それを隙間に押し込んで固定します。
焦らず、ゆっくり、全体のバランスを見ながら作業するのが成功の秘訣です。
紐で結ぶタイプの取り付け方
背もたれや座面に紐で結んで固定するタイプは、結び方ひとつで見た目の印象が変わります。
- きれいに「蝶々結び」をするのが基本です。結び目が縦にならないように、丁寧に結びましょう。
- すべての紐を同じくらいの強さで結ぶのがポイント。一つだけ強く結びすぎると、そこだけカバーが引っ張られてしまい、シワや歪みの原因になります。
- 結んだ後の紐の長さが、左右で同じくらいになるように調整すると、見た目が美しくなります。
- もし紐が長すぎる場合は、だらんと垂らさずに、もう一度結んで輪にするなど、スッキリ見せる工夫をしてみましょう。
取り付け時の注意点
安全に、そしてカバーを傷めずに取り付けるために、いくつか注意点があります。
- 無理に引っ張らないこと。「あと少しなのに…!」と思っても、力任せに引っ張るのはNG。生地が伸びきってしまったり、縫い目が裂けてしまう原因になります。もし、どうしても入らない場合は、残念ながらサイズが合っていない可能性が高いです。
- 指や爪を傷つけないように注意する。特に、カバーの隙間に生地を押し込む作業では、椅子のフレームなどに指を挟まないように気をつけましょう。
- 安全ピンなどでの固定は慎重に。サイズが合わないからといって、安易に安全ピンで留めるのはあまりおすすめできません。座ったときに外れて体に刺さる危険性がありますし、カバーの生地を傷つけてしまいます。どうしてもという場合は、人の肌が触れない、裏側の見えない部分に限定しましょう。
イスカバーを長持ちさせるためのお手入れ方法
お気に入りのイスカバーは、できるだけ長く、きれいに使いたいもの。そのためには、日頃のお手入れが欠かせません。正しいケアで、イスカバーの寿命を延ばしましょう。
洗濯表示を必ず確認!
お手入れの基本中の基本は、カバーについている「洗濯表示タグ」を確認することです。ここに、そのカバーにとって最適なお手入れ方法がすべて書かれています。
- 桶のマーク:家庭用洗濯機で洗えるかどうかを示します。桶に「×」がついていたら、家庭での洗濯はできません。桶の中の数字は、液温の上限です。
- 手のマーク:手洗いが必要であることを示します。洗濯機は使えません。
- 四角いマーク:干し方を示します。縦棒は「つり干し」、横棒は「平干し」が良いことを意味します。斜線が入っている場合は「陰干し」が推奨されます。
- 三角のマーク:漂白剤が使えるかどうかを示します。
- 丸いマーク:クリーニングの種類を示します。家庭で洗濯できない場合は、この表示を見てクリーニング店にお願いしましょう。
自己流で洗ってしまうと、縮んだり、色落ちしたり、風合いが変わってしまったりする原因になります。必ず表示に従いましょう。
素材別のお手入れポイント
素材の特性を知っておくと、より適切なお手入れができます。
綿・麻素材
天然繊維である綿や麻は、縮みやすい性質があります。洗濯表示で許可されていても、乾燥機の使用は避けた方が無難です。干すときは、手でパンパンと叩いてシワを伸ばし、形を整えてから干しましょう。直射日光は色褪せの原因になるので、風通しの良い日陰で干すのがおすすめです。
ポリエステル素材
丈夫で扱いやすいポリエステルですが、静電気が起きやすいという弱点があります。洗濯の際に柔軟剤を使うと、静電気の発生を抑えることができます。また、汚れが落ちやすい素材ですが、油性の汚れは早めに処置しないとシミになることがあるので注意が必要です。
合成皮革
合成皮革は、基本的に洗濯できません。普段のお手入れは、固く絞った布で水拭きするだけで十分です。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き、その後必ず水拭きと乾拭きをして、洗剤成分や水分が残らないようにしましょう。アルコールやベンジンなどを使うと、表面が劣化する原因になるので絶対に使用しないでください。
普段のお手入れ
洗濯だけでなく、日々のちょっとしたケアも大切です。
- ホコリや髪の毛は、こまめに粘着カーペットクリーナー(コロコロ)や洋服ブラシで取り除きましょう。
- 小さなシミや汚れを見つけたら、放置せずにすぐに拭き取るのが鉄則です。時間が経つほど、汚れは落ちにくくなります。
- 同じカバーを長期間使い続けるのではなく、洗い替え用を用意して、定期的に交換するのがおすすめです。生地を休ませることで、傷みを軽減できます。
保管方法
季節ごとにカバーを交換する場合など、長期間使わないカバーは正しく保管しましょう。
- 保管する前には、必ず洗濯して汚れを完全に落としておきます。汚れたまま保管すると、シミや黄ばみ、虫食いの原因になります。
- 湿気は大敵です。通気性の良い不織布の袋などに入れ、風通しの良い場所に保管しましょう。ビニール袋は湿気がこもりやすいので避けた方がベターです。
- 防虫剤を一緒に入れておくと、虫食いのリスクを減らせます。
こんな時どうする?イスカバーの困りごとQ&A
イスカバーを使っていると出てくる、ちょっとした疑問やお悩み。ここでは、よくある困りごととその対策をQ&A形式でご紹介します。
Q1. カバーがすぐにズレてしまいます。どうしたらいいですか?
A. いくつか対策がありますので、試してみてください。
まず、ストレッチタイプのカバーであれば、背もたれと座面の隙間に、カバーの余った布をしっかりと押し込むのが基本です。それでもズレてくる場合は、市販されている「滑り止めシート」を椅子とカバーの間に挟むと、摩擦が大きくなってズレにくくなります。また、隙間に丸めたタオルや円筒状のスポンジなどを詰めて、カバーを物理的に固定するのも効果的な裏技です。ただし、見た目に影響が出ないように工夫してくださいね。
Q2. ペットの毛がつきにくい素材はありますか?
A. 表面がツルツルした素材がおすすめです。
ペットの毛は、繊維に絡みついてしまうとなかなか取れません。そのため、合成皮革や、織り目が細かい高密度のポリエステル生地などは、比較的毛が絡みつきにくく、ついてしまっても粘着クリーナーなどでサッと取りやすいです。逆に、ボアやフリース、起毛感のある素材は毛が絡みつきやすいので、ペットのいるご家庭では避けた方がお手入れが楽かもしれません。
Q3. 小さい子供がいるので、とにかく汚れに強いものがいいです。
A. 機能性と色・柄選びがポイントです。
まず機能面では、やはり「撥水・防汚加工」が施されているものが心強い味方になります。食べこぼしや飲みこぼしをすぐに拭き取れるだけで、ストレスが大きく減ります。そして、ご家庭の洗濯機で気軽に洗える「ウォッシャブル」であることも必須条件と言えるでしょう。色や柄の選び方も重要です。白や淡い無地のものは汚れが非常に目立ちやすいので、少し濃いめの色(ブラウン、ネイビーなど)や、ごちゃっとした柄物を選ぶと、多少の汚れならカモフラージュしてくれますよ。
Q4. 既製品では、どうしても家に合うサイズが見つかりません。
A. オーダーメイドやDIYという選択肢もあります。
特殊な形の椅子や、どうしてもぴったりサイズにこだわりたい場合は、イスカバーのオーダーメイドやセミオーダーを受け付けているお店を探してみるのも一つの手です。インターネットで探すと、生地選びから採寸方法の指示まで、丁寧に対応してくれる専門店が見つかることがあります。また、もし裁縫がお好きなら、自分で作ってしまう「DIY」も素敵な選択肢です。次の章で、簡単なDIYのアイデアもご紹介しますね。
イスカバーDIYに挑戦してみよう!
「既製品ではピンとくるものがない」「自分だけのオリジナルなものが欲しい!」そんなクリエイティブなあなたには、イスカバーのDIYがおすすめです。難しそうに聞こえるかもしれませんが、ミシンを使わない簡単な方法もあるんですよ。
ミシン不要!簡単DIYアイデア
裁縫は苦手…という方でも大丈夫。まずは手軽なアイデアから試してみませんか?
大きな布を掛けるだけ
一番簡単なのが、お気に入りの大きな布(マルチカバーやストール、ブランケットなど)を椅子にバサッとかけるだけの方法です。これだけでも、雰囲気は大きく変わります。ズレが気になる場合は、背もたれの後ろや座面の下などで、おしゃれなリボンや革のベルトを使って結んだり留めたりすると、アクセントにもなって一石二鳥。季節ごとに掛ける布を変えるだけで、手軽に模様替えが楽しめます。
布用接着剤や両面テープを使う
座面だけのカバーなら、ミシンがなくても作れます。椅子の座面がネジで外せるタイプなら、一度座面を取り外します。好きな布を座面の形より少し大きめにカットし、座面を裏返して布をピンと張りながら、布用の強力両面テープや布用接着剤で縁を貼り付けていくだけ。タッカー(建築用のホッチキス)があれば、さらに簡単かつ強力に固定できます。元の座面に戻せば、まるで張り替えたかのようなきれいな仕上がりになりますよ。
DIYのメリット
手作りには、既製品にはないたくさんの魅力があります。
- どんな形の椅子にもぴったり!
最大のメリットは、自宅の椅子に合わせてジャストサイズのものが作れることです。既製品では見つからなかった特殊な形の椅子でも、DIYなら問題ありません。
- 生地選びが自由自在!
手芸屋さんや生地屋さんに行けば、既製品のイスカバーでは見かけないような、膨大な種類の生地から選ぶことができます。世界に一つだけの、あなただけのイスカバーが作れます。
- 愛着がわく!
自分で手間ひまかけて作ったものは、やはり特別な愛着がわくものです。椅子を見るたびに、少し誇らしい気持ちになれるかもしれません。
いきなりフルカバーを作るのはハードルが高いかもしれませんが、まずは簡単な座面カバーや、布を掛けるだけの方法から、DIYの楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。
まとめ:イスカバーを賢く選んで、快適な毎日を
さて、イスカバーの選び方からお手入れ、DIYのアイデアまで、たっぷりとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
イスカバーは、ただ椅子を汚れから守るだけの実用的なアイテムではありません。お部屋の雰囲気を手軽に変え、季節感を演出し、日々の暮らしに彩りを加えてくれる、魔法のようなインテリアアイテムなのです。
大切なのは、まずご自宅の椅子のことをよく知ってあげること。そして、どんな目的でイスカバーを使いたいのか(汚れ防止?模様替え?)、どんな空間にしたいのかをイメージすることです。形状、素材、機能、デザイン…たくさんの選択肢の中から、まるでパズルを組み合わせるように、あなたのライフスタイルにぴったりの一枚を見つける過程も、きっと楽しいはずです。
この記事が、あなたのイスカバー選びの羅針盤となり、より快適で楽しいお部屋作りの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、あなただけの素敵なイスカバーを見つけて、椅子との新しい関係を築いてみてくださいね。

