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玄関収納でスッキリ!もう散らからないアイデア集

家の顔とも言われる「玄関」。ここがキレイに片付いていると、家に帰ってきたときに気持ちがいいですし、急な来客があっても慌てずに済みますよね。でも、現実はなかなかそうもいかないもの。「靴がごちゃごちゃで、たたきが狭くなっている」「子どもの遊び道具や傘が散乱している」「鍵や印鑑がいつもどこかへ行ってしまう」…そんなお悩みを抱えている方は、きっと少なくないはずです。

玄関は、家族みんなが毎日使う場所。だからこそ、意識しないとすぐにモノで溢れかえってしまいます。散らかった玄関を見るたびに、ため息をついてしまう…なんて経験、ありませんか?

この記事では、そんな玄関のごちゃごちゃを解消し、スッキリとした空間を取り戻すための「収納の考え方」や「テクニック」を、これでもかというほど詳しく、そして分かりやすく解説していきます。一番のポイントは、特定の商品を一切紹介しないこと。「この商品がおすすめです!」といった宣伝はゼロです。あくまで、ご家庭にあるものや、収納用品を選ぶ際の「考え方」に焦点を当てた、純粋なお役立ち情報だけを詰め込みました。この記事を読み終える頃には、きっと「うちの玄関でもできそう!」と思っていただけるはずです。さあ、一緒に散らからない玄関を目指しましょう!

  1. なぜ玄関は散らかるの?原因を探ってみよう
    1. 外出と帰宅の「動線」のハブになっているから
    2. 「とりあえず置き」が習慣化しやすい場所だから
    3. 収納スペースが今の暮らしに合っていないから
    4. 家族みんなが使う「共有スペース」だから
  2. 玄関収納計画を立てる前の「超」重要ポイント
    1. ステップ1:現状把握!玄関にあるモノを全部出してみる
    2. ステップ2:「いる・いらない」の仕分け術
    3. ステップ3:収納スペースの採寸とゾーニング
  3. 【タイプ別】玄関収納の基本アイデア
    1. シューズボックス(下駄箱)を最大限に活用する
      1. 棚板の高さを見直そう
      2. デッドスペースをなくす収納グッズの「考え方」
      3. 扉裏も立派な収納スペース
    2. 何もない壁を「見せる収納」スペースに変える
      1. 有孔ボードやワイヤーネットの活用法
      2. ウォールシェルフ(壁付け棚)の考え方
    3. 狭い玄関でも諦めない!省スペース収納術
      1. スリムなシューズラックの選び方のポイント
      2. ドアを活用する収納アイデア
      3. ベンチ兼用収納という選択肢
  4. 【モノ別】ごちゃつき解消!スッキリ収納テクニック
    1. 靴:「数」と「種類」で攻略する
      1. シーズンオフの靴の保管方法
      2. 冠婚葬祭用の靴の定位置
      3. 子どもの靴の収納アイデア
    2. 傘:濡れた傘も乾いた傘もスッキリ
      1. 傘立ての選び方のポイント
      2. 濡れた傘の一時置き場
      3. 折りたたみ傘の収納場所
    3. 小物類:鍵・印鑑・マスクなどの定位置化
      1. 「ちょい置きトレー」の活用
      2. マグネットやフックで「浮かせる収納」
      3. マスクストッカーの考え方
    4. コート・アウター類:玄関で脱ぎ着を完結させる
      1. ハンガーラックやコートハンガーの活用
      2. 壁掛けフックで手軽に
    5. その他のアイテム:掃除道具・外遊びグッズ・防災用品
      1. 掃除道具は「見せずに」収納
      2. 子どもの外遊びグッズのまとめ方
      3. 意外な盲点?防災用品の置き場所
  5. キレイが続く!玄関収納の習慣化とメンテナンス
    1. 「1つ買ったら1つ手放す」ルール
    2. 「とりあえず置き」をやめる意識
    3. 定期的な見直しと掃除のすすめ
    4. 家族みんなで協力する仕組みづくり
  6. まとめ:玄関収納は「暮らしやすさ」への第一歩

なぜ玄関は散らかるの?原因を探ってみよう

本格的な収納改善に取り組む前に、まずは「なぜ我が家の玄関は散らかるのか?」という根本的な原因を探ることが大切です。敵を知り、己を知れば百戦危うからず、と言いますよね。原因が分かれば、対策も立てやすくなります。

多くのご家庭で共通する、玄関が散らかる主な原因は、主に以下の4つが考えられます。

  • 外出と帰宅の「動線」のハブになっているから
  • 「とりあえず置き」が習慣化しやすい場所だから
  • 収納スペースが今の暮らしに合っていないから
  • 家族みんなが使う「共有スペース」だから

それぞれ、もう少し詳しく見ていきましょう。

外出と帰宅の「動線」のハブになっているから

玄関は、家の中と外をつなぐ、まさに「ハブ空港」のような場所です。外出するときは、靴を履き、鍵を持ち、上着を羽織り、カバンを持つ。帰宅したときは、その逆の行動をします。さらに、郵便物を受け取ったり、宅配便の荷物を受け取ったり、回覧板を回したりと、実に多くの「モノ」が出入りします。このように、モノの動きが非常に激しい場所であるがゆえに、意識しないとモノが溜まりやすく、散らかった印象を与えてしまうのです。

「とりあえず置き」が習慣化しやすい場所だから

疲れて帰ってきたとき、「とりあえずカバンを床に」「とりあえず郵便物を靴箱の上に」と、無意識にモノを置いてしまいませんか?この「とりあえず置き」が、玄関散らかりの最大の原因と言っても過言ではありません。一度置いてしまうと、それが「定位置」のような錯覚に陥り、次々とモノが積み重なっていく…という悪循環が生まれます。リビングや自室まで持っていくのが面倒、というほんの少しの気持ちが、玄関のごちゃつきを加速させてしまうのです。

収納スペースが今の暮らしに合っていないから

備え付けのシューズボックス(下駄箱)があるから大丈夫、と思っていても、実はその収納力が今の家族の暮らしに合っていないケースも多々あります。例えば、こんなことはないでしょうか。

  • 家族の人数に対して、靴を収納するスペースが明らかに足りない。
  • 持っている靴の種類(ブーツ、長靴、ハイヒールなど)と、棚の高さが合っておらず、スペースを無駄にしている。
  • 靴以外のモノ(傘、掃除道具、子どものおもちゃなど)を収納する場所がそもそも想定されていない。

家を建てた時や引っ越してきた時から、家族構成やライフスタイルは変化しているはずです。今の暮らしに収納が最適化されていないと、モノが収納スペースから溢れ出し、結果的に玄関が散らかってしまうのです。

家族みんなが使う「共有スペース」だから

玄関は、誰か一人のものではなく、家族全員が使うパブリックスペースです。だからこそ、収納に関するルールが曖昧だと、あっという間にカオスな状態になります。「お父さんのゴルフバッグが置きっぱなし」「お母さんのガーデニング用品が転がっている」「子どものキックボードが倒れている」…など、それぞれの私物がそれぞれの都合で置かれてしまうと、収拾がつかなくなります。「誰が」「何を」「どこに」片付けるかという共通の認識がないことが、散らかりを招く大きな原因なのです。

玄関収納計画を立てる前の「超」重要ポイント

さて、玄関が散らかる原因が見えてきたところで、いよいよ具体的な収納計画に進んでいきましょう。しかし、いきなり収納グッズを探しに行ったり、棚を取り付けたりするのは少し待ってください。その前に、必ずやっておくべき「超」重要な準備段階があります。このステップを丁寧に行うかどうかで、リバウンドしないスッキリ玄関が実現できるかどうかが決まると言ってもいいでしょう。

ステップ1:現状把握!玄関にあるモノを全部出してみる

まず最初に行うべきは、玄関とその周辺にあるモノを「全部出す」ことです。シューズボックスの中はもちろん、たたきに出ている靴、傘立ての中、フックに掛かっているもの、隅に置かれている段ボールまで、ありとあらゆるものを一度すべて出し切ります。一見、面倒に感じるかもしれませんが、この作業には大きな意味があります。

全部出すことで、「こんなところに、こんなモノがあったのか!」という発見があります。忘れ去られていた古い靴、壊れた傘、使途不明の鍵など、無意識のうちに溜め込んでいたモノの存在を可視化できるのです。自分がどれだけのモノを所有しているかを正確に把握することが、収納改善の第一歩です。レジャーシートなどを敷いて、その上にどんどん出していきましょう。

出す際には、ざっくりとカテゴリー分けをすると、後の作業が楽になります。例えば、以下のように分類してみましょう。

  • 靴(スニーカー、革靴、パンプス、サンダル、ブーツ、長靴など)
  • 傘(長傘、折りたたみ傘)
  • 鍵、印鑑、ペンなどの小物類
  • マスク、除菌スプレーなどの衛生用品
  • 靴のお手入れ用品
  • ほうき、ちりとりなどの掃除道具
  • 子どもの外遊びグッズ(ボール、縄跳び、砂場セットなど)
  • スポーツ用品(ゴルフバッグ、テニスラケットなど)
  • その他(防災グッズ、折りたたみ椅子、ベビーカーなど)

ステップ2:「いる・いらない」の仕分け術

すべてのモノを出し終えたら、次にそれらを「いるモノ」と「いらないモノ」に仕分けていきます。ここが一番の頑張りどころです。感傷的にならず、冷静に、そして機械的に判断していくのがコツです。

「もったいない」「いつか使うかも」という気持ちはグッとこらえましょう。その「いつか」は、ほとんどの場合やってきません。今の自分、今の家族にとって本当に必要かどうかを基準に判断することが大切です。具体的な判断基準としては、以下のようなものが挙げられます。

  • この1年間、一度も使わなかったモノ
  • サイズが合わなくなってしまった靴
  • 履くと足が痛くなる靴
  • デザインが古く、もう履く気になれない靴
  • 壊れている、またはひどく汚れているモノ(傘、おもちゃなど)
  • 同じようなものが複数あるモノ(似たような色の靴、ビニール傘など)

どうしても判断に迷うモノが出てくるかもしれません。そんなときは、「保留ボックス」を用意するのがおすすめです。段ボール箱などに「保留」と書き、迷ったモノを一時的に入れておきます。そして、「3ヶ月後にもう一度見直す」「次の衣替えの時期に判断する」など、期限を決めておきましょう。期限が来たときに、一度もその箱を開けることがなかったのであれば、それはもう「いらないモノ」と判断してよいでしょう。

ステップ3:収納スペースの採寸とゾーニング

モノの要不要がはっきりしたら、次は「いるモノ」をどこにどうやって収納するかを計画します。そのために不可欠なのが、収納スペースの正確な採寸です。メジャーを使って、シューズボックスの棚一枚一枚の「幅」「奥行き」「高さ」をしっかりと測りましょう。また、シューズボックス以外の壁面や、たたきの空きスペースなども、どこにどれくらいの空間があるのかを数値で把握しておくことが重要です。この数値をメモしておけば、後々収納用品を検討する際に「サイズが合わなくて入らない!」といった失敗を防げます。

採寸が終わったら、次は「ゾーニング」という考え方を取り入れます。ゾーニングとは、収納スペースをいくつかのゾーン(区画)に分け、それぞれの場所に「何を置くか」をあらかじめ決めておくことです。ポイントは、「使う頻度」と「使う人」を考慮することです。

例えば、シューズボックスを「上段」「中段(ゴールデンゾーン)」「下段」の3つのゾーンに分けてみましょう。

  • ゴールデンゾーン(目線から腰の高さ):最もモノの出し入れがしやすい場所です。ここには、毎日履く靴、鍵や印鑑、マスクなど、使用頻度が非常に高い「一軍」のアイテムを配置します。
  • 上段:手を伸ばさないと届かない場所なので、使用頻度の低いモノを置くのに適しています。冠婚葬祭用の靴や、シーズンオフのサンダルやブーツなどが良いでしょう。軽いモノを収納するのが原則です。
  • 下段:かがまないと取れない場所です。長靴やブーツなど背が高くて重い靴、ほうきやちりとりなどの掃除道具、子どもの砂場セットなど、汚れる可能性のあるモノや重いモノの収納に向いています。

このゾーニングの考え方を表にまとめると、以下のようになります。

場所(ゾーン) 置くモノの例 ゾーニングのポイント
ゴールデンゾーン(目線~腰) 毎日履く靴、鍵、印鑑、マスク、折りたたみ傘 使用頻度が最も高いモノを配置し、探し物ゼロを目指す。
上段(目線より上) シーズンオフの靴、冠婚葬祭グッズ、来客用スリッパ 使用頻度が低く、軽いモノを収納。落下しても安全なモノを選ぶ。
下段(腰より下) ブーツ、長靴、掃除道具、子どもの外遊びグッズ、防災用品 重いモノや背の高いモノ、汚れる可能性のあるモノを置く。
扉の裏側 靴べら、折りたたみ傘、鍵、シューケア用品 デッドスペースを有効活用。薄いモノや軽いモノの収納に適している。
シューズボックス以外の壁面 コート、帽子、バッグ、子どものヘルメット 「掛ける」「飾る」収納スペースとして活用する。

このように、あらかじめ「どこに何を置くか」という住所を決めてあげることで、モノが迷子になるのを防ぎ、「とりあえず置き」をなくすことができるのです。

【タイプ別】玄関収納の基本アイデア

玄関の広さや形、備え付けの収納は家によって様々です。ここでは、代表的な収納タイプ別に、空間を最大限に活用するための基本的な考え方やアイデアをご紹介します。特定の商品名ではなく、あくまで「こういう機能を持つものの考え方」として参考にしてください。

シューズボックス(下駄箱)を最大限に活用する

ほとんどのご家庭にある備え付けのシューズボックス。実は、ちょっとした工夫で収納力を格段にアップさせることができます。諦めていたスペースも、アイデア次第で立派な収納場所に生まれ変わります。

棚板の高さを見直そう

意外と見落としがちなのが、シューズボックスの棚板の高さです。入居したときのまま、何となく使っていませんか?一度、中に入っている靴をすべて見てみてください。パンプスやスニーカーのように背が低い靴の上の空間が、がら空きになってはいないでしょうか。この無駄な空間こそ、収納力を下げる原因です。

多くのシューズボックスは、棚板の高さを自由に変えられるようになっています。収納する靴の高さギリギリに棚板を調整するだけで、今まで入らなかった靴が入るようになったり、新たな棚板を追加するスペースが生まれたりします。フラットなパンプスやサンダルを収納する段は低く、スニーカーや革靴の段は少し高く、ショートブーツの段はさらに高く、というように、靴の種類ごとに高さを最適化してみましょう。これだけでも、収納効率が劇的に改善されるはずです。

デッドスペースをなくす収納グッズの「考え方」

棚板の高さを調整しても、まだ空間が余ってしまう場合や、もっと多くの靴を収納したい場合には、空間を有効活用するためのアイテムの「考え方」を取り入れてみましょう。

例えば、棚の中で上下に空間を分割するコの字型のラックのようなものを置けば、平たい靴なら上下2段に収納できます。これにより、単純に収納量が2倍になります。また、靴を片方ずつ上下に重ねて収納できるようなホルダー状のアイテムの考え方も有効です。これは、靴の体積を約半分にしてくれるので、狭いスペースに多くの靴を収めたい場合に役立ちます。これらの考え方は、特に靴の数が多い方におすすめです。

扉裏も立派な収納スペース

見過ごされがちなデッドスペースの代表格が、シューズボックスの扉の裏側です。ここは、薄いモノや軽いモノを収納するのに最適な場所。例えば、粘着式のフックを取り付ければ、靴べらや折りたたみ傘、鍵などを引っ掛けておくことができます。また、バータイプのものを貼り付ければ、スリッパを差し込んだり、スプレー類を引っ掛けたりすることも可能です。扉を閉めれば中身が見えなくなるので、スッキリとした見た目を保ちながら収納量を増やすことができる、非常に賢いスペース活用術です。

何もない壁を「見せる収納」スペースに変える

シューズボックスだけでは収納が足りない、あるいはシューズボックスがない、という玄関でも諦める必要はありません。何もない「壁」は、アイデア次第で最高の収納スペースに変わります。賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合でも、工夫次第で実現可能な方法もあります。

有孔ボードやワイヤーネットの活用法

壁面収納の代表的な考え方が、有孔ボード(ペグボード)やワイヤーネットを活用する方法です。これらのアイテムの最大のメリットは、専用のフックや棚、カゴなどを好きな位置に自由にレイアウトできること。収納したいモノに合わせて、自分だけのオリジナル収納をカスタマイズできます。

例えば、フックを使えば鍵や帽子、エコバッグ、子どものヘルメットなどを掛けておくことができます。小さな棚を取り付ければ、フレグランスや小さな観葉植物を飾るディスプレイスペースにもなります。賃貸の場合は、壁に直接取り付けるのではなく、突っ張り式のパーテーションと組み合わせたり、ディアウォールのような柱を立てるパーツを使ったりすることで、壁を傷つけずに設置することも考えられます。

ウォールシェルフ(壁付け棚)の考え方

壁に直接取り付けるタイプの棚(ウォールシェルフ)も、収納とディスプレイを両立できる優れたアイデアです。棚の上に鍵や印鑑を置くためのトレーを設置したり、お気に入りの写真立てや雑貨を飾ったりすることで、玄関を華やかな空間に演出できます。

設置する高さもポイントです。大人の目線の高さに設置すれば、ディスプレイ効果が高まります。一方、子どもの目線の高さに低い棚を設置すれば、子どもが自分で帽子や手袋を置くためのスペースとして活用でき、お片付けの習慣づけにも繋がるかもしれません。取り付ける際は、壁の材質を確認し、下地のある場所にしっかりと固定することが重要です。

狭い玄関でも諦めない!省スペース収納術

「うちの玄関はたたきが狭くて、何も置けない…」と嘆いている方もいるでしょう。しかし、スペースが限られているからこそ、アイデアが光ります。縦の空間を意識したり、多機能なアイテムの考え方を取り入れたりすることで、狭い玄関でも快適な収納は実現可能です。

スリムなシューズラックの選び方のポイント

備え付けのシューズボックスがない、または足りない場合、新たにシューズラックを置くことを検討するでしょう。狭い玄関で重要なのは、「奥行き」です。できるだけ奥行きの浅い、スリムなタイプを選ぶのが鉄則です。壁に立てかけるように設置するタイプや、縦に長く収納量を確保するタワー型のものなどが考えられます。また、扉が手前に大きく開くタイプだと邪魔になることがあるため、扉が斜めに開いて靴を出し入れするフラップ式と呼ばれる構造のラックは、省スペース性に優れていると言えるでしょう。

ドアを活用する収納アイデア

玄関ドアも、実は貴重な収納スペースです。ドアの上部に引っ掛けるタイプのハンガーを使えば、傘やエコバッグ、翌日に着ていく上着などを一時的に掛けておくことができます。また、マグネットが付くタイプのドアであれば、可能性はさらに広がります。マグネット式のフックや小物入れ、傘立てなどを活用すれば、壁や床を一切使うことなく収納スペースを生み出せます。鍵や印鑑、マスクなど、外出時に忘れがちなものをドアに付けておけば、忘れ物防止にも繋がります。

ベンチ兼用収納という選択肢

もし、靴を履くために少し腰掛けるスペースが欲しいと感じているなら、収納機能を兼ね備えたベンチを置く、という考え方はいかがでしょうか。座面の下が収納スペースになっており、中にモノをしまえるタイプのベンチです。ここには、普段あまり使わないけれど玄関にあると便利なモノ、例えば防災グッズや、子どもの外遊び道具、来客用のスリッパなどを収納するのにうってつけです。靴を履く動作が楽になるだけでなく、収納力もアップする、まさに一石二鳥のアイデアです。

【モノ別】ごちゃつき解消!スッキリ収納テクニック

ここからは、より具体的に、玄関に散らかりがちなアイテム別の収納テクニックを掘り下げていきます。「どうすればスッキリ片付くの?」という疑問に、一つひとつ丁寧にお答えしていきます。

靴:「数」と「種類」で攻略する

玄関収納の悩み、その筆頭はやはり「靴」でしょう。家族が多ければ多いほど、その数も増え、管理が大変になります。靴の収納は、「数」と「種類」という2つの側面からアプローチするのが成功の鍵です。

シーズンオフの靴の保管方法

毎日履くわけではないけれど、季節が来たら必要になるサンダルやブーツ。こうしたシーズンオフの靴は、シューズボックスの一等地(ゴールデンゾーン)を占領しないように、適切に保管することが大切です。保管場所としては、シューズボックスの上段や、押し入れ、クローゼットの天袋などが考えられます。

長期保管する際のポイントは、保管前のメンテナンスです。まず、靴の汚れをしっかりと落とし、完全に乾かします。湿気が残っていると、カビや臭いの原因になるためです。次に、型崩れを防ぐために、丸めた紙やシューキーパーを中に入れておきましょう。そして、中身が一目でわかるように、透明なシューズボックスや、写真を貼った箱などに入れて保管するのがおすすめです。こうすることで、次のシーズンに「あのサンダルはどこだっけ?」と探す手間が省けます。

冠婚葬祭用の靴の定位置

いざという時に必要になるけれど、普段は全く使わないのが冠婚葬祭用のフォーマルな靴です。急な知らせで慌てて探した経験はありませんか?こうした使用頻度の極端に低い靴は、「いざという時のセット」として、他のアイテムと一緒にまとめておくのが賢い方法です。例えば、フォーマルバッグや袱紗(ふくさ)、数珠などと一緒に、専用の箱や袋に入れて保管しておきましょう。靴のお手入れに必要なブラシやクリームも同梱しておくと、さらに便利です。定位置を決めておくことで、心の余裕にも繋がります。

子どもの靴の収納アイデア

子どもの靴は、大人の靴とは違う特性があります。サイズアウトするのが早く、泥や砂で汚れやすい、そして何より、子ども自身が片付けやすい工夫が必要です。子ども自身の背の高さに合わせた、出し入れしやすい場所を収納場所に指定してあげることが何よりも重要です。シューズボックスの一番下の段などが最適でしょう。

片付けの方法も、子どもが楽しめるような簡単なものが理想です。例えば、大きめのカゴやバスケットを用意し、「ここにポイしてね」と教えるだけの「ポイポイ収納」は、小さなお子さんでも実践しやすいでしょう。カゴに子どもの好きなキャラクターのシールを貼ったり、靴の形を描いたイラストを貼ったりして、「自分だけの場所」という特別感を出してあげるのも、お片付けを促す良い工夫です。

傘:濡れた傘も乾いた傘もスッキリ

雨の日に増える傘は、玄関をゴチャゴチャに見せる原因の一つです。濡れた傘の扱いと、乾いた傘の収納場所、この2つをきちんと分けることがスッキリ見せるコツです。

傘立ての選び方のポイント

傘立てを選ぶ際は、まず家族の人数や、所有している傘の本数に合ったサイズを選ぶことが基本です。小さすぎる傘立てに無理やり詰め込むと、傘が倒れたり、取り出しにくくなったりします。また、一人ひとり差し込む場所が区切られている仕切り付きのタイプは、傘同士が絡まず、見た目もスッキリするのでおすすめです。

素材によっても印象や機能性が変わります。重厚感のある陶器製は安定感があり倒れにくいですが、割れる可能性があります。スチール製はモダンでスタイリッシュですが、濡れたままにしておくと錆びることがあります。それぞれの特性を理解し、ご自宅の玄関の雰囲気や使い方に合ったものを選びましょう。

濡れた傘の一時置き場

雨の日に帰宅した際、濡れた傘をそのままシューズボックスに入れるわけにはいきませんよね。かといって、たたきにそのまま置いておくと、床が水浸しになってしまいます。そこで、濡れた傘を乾かすための「一時置き場」を玄関に設けることをおすすめします。

例えば、珪藻土でできたマットやトレーを傘立ての下に敷けば、滴り落ちる水分を素早く吸収してくれます。また、吸水性の高いマイクロファイバー素材のマットなどを活用するのも良いでしょう。マグネット式の傘立てを玄関ドアの内側に付け、そこに一時的に掛けておくという方法も、床を濡らさずに済む賢いアイデアです。傘が乾いたら、本来の収納場所に戻す、というルールを徹底しましょう。

折りたたみ傘の収納場所

長傘に比べて、迷子になりがちなのが折りたたみ傘です。カバンに入れっぱなしだったり、どこに置いたか忘れてしまったり…。折りたたみ傘にも、きちんと「定位置」を作ってあげましょう。シューズボックスの扉裏にフックで吊るす、S字フックを使って傘立ての縁に引っ掛ける、あるいは小さなカゴを用意して、そこにまとめて入れておく、といった方法が考えられます。「帰宅したら、まずここに戻す」という場所を決めることが大切です。

小物類:鍵・印鑑・マスクなどの定位置化

「行ってきます!」の直前に、「あれ、鍵がない!」と大捜索。そんな経験、誰にでもありますよね。鍵、印鑑、マスク、ボールペンといった細々したものは、定位置を決めておかないと、すぐに行方不明になります。

「ちょい置きトレー」の活用

散らかりがちな小物を一箇所にまとめる最も簡単な方法は、「専用のトレー」を用意することです。シューズボックスの上など、帰宅してすぐに目につく場所に、お気に入りのデザインのトレーを一つ置きましょう。そして、「家に帰ってきたら、ポケットやカバンの中の鍵や時計、アクセサリーなどは、まずこのトレーに入れる」というルールを決めるのです。これにより、モノが散らばるのを防げるだけでなく、外出時に必要なものを探す時間もなくなります。家族一人ひとりに専用のトレーを用意するのも良い方法です。

マグネットやフックで「浮かせる収納」

トレーを置くスペースさえない、という場合は、壁やドアを活用した「浮かせる収納」が有効です。玄関ドアがマグネット対応なら、マグネット式のキーフックや小物入れが非常に便利です。鍵を掛けるだけでなく、印鑑やペンを立てておけるタイプのものもあります。壁に小さなフックを取り付けて、そこに鍵の定位置を作るのも良いでしょう。とにかく、「床や棚の上に置かない」と意識するだけで、小物の散らかりは劇的に改善されます。

マスクストッカーの考え方

今や外出時の必需品となったマスク。出かける直前に「マスク忘れた!」と慌てて取りに戻るのは避けたいものです。玄関にマスクの定位置を作ることで、そんなうっかりを防げます。市販されているマスク専用のストッカーやケースのような考え方を取り入れ、箱から一枚ずつスムーズに取り出せるようにしておくと便利です。残量が一目でわかる透明な容器などを使うと、補充のタイミングも分かりやすくなります。家族がそれぞれ使う種類のマスクが違う場合は、ラベリングなどで誰のものか分かるようにしておくと、さらに親切です。

コート・アウター類:玄関で脱ぎ着を完結させる

特に花粉の季節や寒い冬場、外から帰ってきたコートや上着をリビングまで持ち込みたくない、と感じる方は多いでしょう。玄関でアウターの脱ぎ着が完結する仕組みを作れば、室内に余計なホコリや花粉を持ち込まずに済み、動線もスムーズになります。

ハンガーラックやコートハンガーの活用

玄関スペースに少し余裕があるなら、コートを掛けるためのハンガーラックやポールハンガーを置くのがおすすめです。選ぶ際のポイントは、玄関の広さに合わせた圧迫感のないデザインであること。省スペース性を重視するなら、一本のポールで自立するポールハンガーが良いでしょう。複数人分を掛けたいなら、スリムなハンガーラックが適しています。大切なのは、「ここに掛けていいのは一人一着まで」といったルールを決めること。ルールがないと、あっという間にアウターで溢れかえってしまいます。

壁掛けフックで手軽に

ハンガーラックを置くほどのスペースがない場合は、壁に直接フックを取り付けるのが最も手軽な方法です。来客が来たときにサッと上着を掛けてもらうのにも便利です。最近では、使わないときはフック部分を畳んでおける、デザイン性の高いものも多く見られます。一つだけでなく、家族の人数分や、高さ違いでいくつか取り付けておくと、大人用、子ども用と使い分けることができて便利です。壁に穴を開けられない場合は、ドアに掛けるタイプのハンガーなどを活用しましょう。

その他のアイテム:掃除道具・外遊びグッズ・防災用品

靴や傘以外にも、玄関にあると便利なモノはたくさんあります。しかし、それらが無秩序に置かれていると、ごちゃつきの原因になります。それぞれの特性に合った収納場所を確保しましょう。

掃除道具は「見せずに」収納

玄関のたたきをサッと掃くための、ほうきやちりとり。出しっぱなしにしておくと、生活感が出てしまいます。こうした掃除道具は、シューズボックスの隅や、扉の裏側など、普段は見えない場所に収納するのが基本です。フックを使って吊るしておけば、場所を取らず、ほうきの穂先が傷むのも防げます。もし、どうしても見える場所に置くのであれば、木製や金属製など、インテリアに馴染むデザイン性の高いものを選ぶ「見せる収納」という考え方もあります。

子どもの外遊びグッズのまとめ方

ボール、縄跳び、バドミントンセット、砂場セット、キックボード…。子どもの外遊びグッズは、形も大きさもバラバラで、収納に頭を悩ませるアイテムの代表格です。これらは、大きめのボックスや蓋付きのコンテナ、布製のランドリーバッグなどに「まとめて放り込む」のが最も現実的で簡単な方法です。ポイントは、屋外で使うものなので、汚れても気にならない、丸洗いできるような素材の収納用品を選ぶこと。シューズボックスの下の空きスペースや、玄関の隅に定位置を決め、子ども自身が「遊んだらここに入れる」というルールを覚えられるようにしましょう。

意外な盲点?防災用品の置き場所

万が一の災害時に、すぐに持ち出して避難できるように、防災リュックなどの非常用持ち出し袋は玄関に置いておくのが理想的です。しかし、目立つ場所にドンと置いておくのは、日常の景観を損ねるかもしれません。おすすめの場所は、シューズボックスの下段の空きスペースや、収納付きベンチの中などです。すぐに取り出せるけれど、普段は邪魔にならない場所。家族全員が「防災リュックはここにある」と認識を共有しておくことが何よりも大切です。

キレイが続く!玄関収納の習慣化とメンテナンス

さて、ここまで様々な収納テクニックをご紹介してきました。頑張って一度玄関をキレイに片付けても、その状態を維持できなければ意味がありません。リバウンドを防ぎ、スッキリとした玄関をキープするためには、日々のちょっとした習慣と、定期的なメンテナンスが不可欠です。

「1つ買ったら1つ手放す」ルール

モノが増え続ければ、どんなに優れた収納があってもいずれは破綻します。特に、ついつい増えてしまいがちな「靴」に関しては、「新しい靴を1足買ったら、古い靴を1足手放す」というルールを自分や家族の中で設けることを強くおすすめします。これにより、靴の総量が一定に保たれ、シューズボックスがパンクするのを防ぐことができます。手放す際には、まだ履ける状態のものであれば、リサイクルショップやフリマアプリを活用するのも良いでしょう。

「とりあえず置き」をやめる意識

玄関散らかりの最大の原因である「とりあえず置き」。これをなくすためには、意識改革と動線の工夫が必要です。帰宅した際に持っている郵便物やカバン、買い物袋などを、玄関の床やシューズボックスの上に置くのではなく、「リビングのテーブルまで持っていく」「キッチンまで持っていく」という一連の流れを習慣づけることが大切です。そのために、玄関からリビングまでの動線上に、モノを置きたくなるような障害物がないか見直してみるのも良いでしょう。スムーズに移動できれば、途中でモノを置くという行為も減っていくはずです。

定期的な見直しと掃除のすすめ

どんなに完璧な収納を作ったつもりでも、ライフスタイルの変化によって、最適な形は変わっていきます。年に2回、例えば衣替えのタイミングで、玄関収納全体を見直す日を設けましょう。シーズンオフの靴を入れ替えるついでに、シューズボックスの中の靴をすべて出し、不要なものがないかチェックします。そして、空になった棚を固く絞った雑巾で拭き掃除しましょう。これだけで、ホコリや砂が取り除かれ、カビや嫌な臭いの発生を予防することができます。ほんの少しの手間が、玄関を清潔に保つ秘訣です。

家族みんなで協力する仕組みづくり

玄関は家族みんなの共有スペースです。お母さんだけ、お父さんだけが頑張っても、他の家族が非協力的では、キレイな状態は続きません。大切なのは、「誰のモノがどこにあるべきか」が、誰にでも分かる仕組みを作ることです。例えば、シューズボックスの棚や、小物入れのトレーに、名前やアイコンでラベリングをするのは非常に有効な方法です。「パパの靴」「〇〇ちゃんの遊び道具」と明記されていれば、どこに何を戻すべきかが一目瞭然になります。ルールを押し付けるのではなく、なぜそうするのか(みんなが気持ちよく使えるようにするため、など)をきちんと説明し、家族みんなで協力してキレイな玄関を維持していく意識を共有しましょう。

まとめ:玄関収納は「暮らしやすさ」への第一歩

今回は、特定の商品を紹介することなく、玄関収納を改善するための考え方や具体的なテクニック、そしてキレイを維持するための習慣について、詳しく解説してきました。

玄関は、単に靴を脱ぎ履きするだけの場所ではありません。一日の始まりに「行ってきます!」と元気に出かけ、一日の終わりに「ただいま」とホッと一息つく、私たちの暮らしにとって非常に大切な空間です。その玄関がスッキリと整っていると、探し物をする無駄な時間がなくなったり、掃除がしやすくなったりするだけでなく、毎日の生活そのものに、心のゆとりをもたらしてくれます。

この記事でご紹介したアイデアを、すべて一度にやろうとする必要はありません。まずは「これならできそう」と思えることから、一つでも試してみてください。「とりあえずモノを全部出してみる」「棚板の高さを一段だけ変えてみる」「鍵の定位置にトレーを置いてみる」。そんな小さな一歩が、快適な玄関、そして暮らしやすい毎日へと繋がっていくはずです。ぜひ、ご自身の家の玄関と向き合い、あなたとあなたの家族にとって最高の「家の顔」を作り上げてみてくださいね。

この記事を書いた人
クッション先輩

きっちり整った部屋も素敵だけど、ちょっと抜けてるくらいが心地よくて、いつの間にか“ゆるインテリア”にハマりました。
このサイトでは、家具やインテリア雑貨を中心に、部屋づくりにまつわる「ちょっといいこと」を発信中。難しい話はなしで、“なんとなく好き”を大事にしたアイテム選びやレイアウトの工夫をゆるっと紹介しています。

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